アンティーク扇風機修理 | RE/F-TECH の足あと by u-tak

RE/F-TECH の足あと by u-tak

RE/F-TECHとは、ビンテージ、アンティークをこよなく愛するミュージシャンu-takが、
旧き良きギター、アンプを中心に、修理、カスタムする小さな工房である。。。
子供たち(子役)の成長記も、ぼちぼちとお届けします。

ミュージシャンU-TAKのWeb Site
http://utak1968.wix.com/u-tak-official-site
楽曲の試聴OK
RE/F-TECHのページもあります!
2017.1.14更新!
エンドピンジャック紹介資料追加

更新できていませんね~~

************************

 

溜まっている記事を、時間がある時に

何とか少しずつアップしていきます。

 

今回はアンティーク扇風機の修理。

 

過去にも紹介したかもしれませんが、

ギターや楽器のみならず、

古いものなら結構何でも修理しています。

 

今回はNatioanlの扇風機。

たぶん1930年後期から1940年頃のモノ。

動くのですが回転が遅くなったり早くなったり。

何とか使えるようにします。

 

動作不安定の場合、

先ずは操作部の不具合を疑います。

 

底板を開けようと思いますが・・・

ネジがない?

 

劣化して潰れたゴム脚の下にありました。。

 

すべて発掘し、

 

オープン!

 

更に分解清掃しましたが

トランス式で電圧を切り替え

回転スピードを可変する回路で

特に問題なし。

 

風速切り替えレバーの接点を磨いて

可動部のネジを増し締めし、

清掃して終了。

 

どうも不具合は別のところにありそう。

これは面倒です。

 

考えられるのは、

モーター側電装の接触不良か、

モーターの回転系の異常。。

 

とりあえず、カバーを外して行きます。

作業場は修理中のギターでいっぱいなので、

今回は玄関ホールで作業しちゃいます。

前カバーを外し、

 

羽根を外し、

 

後ろのカバーも外し、

 

4隅のネジを外してモーターを分解します。

 

はい、オープン。

 

ローターです。

 

あ、実はu-tak

ACモーターを設計したことがあります。

歳がバレる~~

 

それはさておき、

操作回路からモーターへの電装接続部

ここを開けて回路をチェックするしか

ありません。

 

が・・・特に断線しかかっていることもなく、

導通にも異常なし。。。

 

元に戻します。

と、言うことで、

残るは回転系。

 

ローターの擦れ跡(親指の所)は

傷が古そうで、

また、これだけ擦れれば

大きな異音がするハズなので

原因ではありません。

 

写真では分かりにくいですが、

ローターの回転軸(↓)が

若干擦れているようです。

 

ちなみに、回転系は滑り軸受けですが、

全体の摩耗はそれほどありません。

 

と、言うことで、

回転系各部をグリースアップして

組直し。

 

モーターの前カバーに

前側の滑り軸受があるため、

前カバーの取り付け角度を調整し

ローターの軸がスムーズに

回転するようにします。

矢印の4つのネジが前後に貫通していて

その締め付け度合いのバランスで

角度を調整します。

 

ジャーン!

完全復活。

 

まだまだ暑いので、

当分、我が家で活躍してもらいます。

 

 

 

では、また。

u-tak