YAMAHA SS600 レストア | RE/F-TECH の足あと by u-tak

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長女は大阪フィルのバーンスタイン「ミサ」の

合唱のレッスンがGW明けから始まります。


末っ子次男は、次のバトンの大会が

5月GW、6月と続き、

更には、夏の舞台の稽古が始まります。。

 

また、忙しい夏になりそうです。

 

 

あ、そうそう、

今年も「ぶっかけうどんつゆ」のCMが

流れているようです♫

末っ子次男はラジオCMも。

 

 

長くなりましたが、本題。

 

YAHAMAの80年代のエレキギターの名器、

SSシリーズの、SS600がやって来ました。

 

ササッと汚れを除去。

アームが固着しており、CRCを噴いて1日放置。

そして何とかアームを外しましたが、

同時にアーム穴周囲のメッキが

浮いて割れてしまいました。。

 

演奏の際に右手の横面に引っかかり、

ケガをしそうなので、割れて浮いたメッキ部分は

思い切って剥がしました。

回路はこんな感じ。

ヤマハのオリジナルと思われるPU。

タップ機能があります。

 

Toneポットがプッシュ-プッシュSWになっていて、

フロントPU、リアPUはタップ切替えが可能ですが、

そのプッシュ-プッシュSWが故障で、

シャフトが出たまま。

 

また、ネックの指板も8Fから彫刻刀の様なもので

荒っぽく削られています。。

 

先ずはブリッジの手入れ。

バラバラにして清掃します。

 

サドルの芋ネジも固着しているので

CRCを小瓶にいれて浸します。

この状態で1日以上放置。

 

そして取り出して清掃。

芋ネジも全て動くようになりました。

それらを組付け。

キレイになりました。

 

次にネックを外し、削られた部分を

キレイにスキャロップにしてしまいます。

削られていた8Fから上の

1-3弦側だけを出来るだけ浅めに

仕上げていきます。

写真は12F-13Fを加工中。

 

完成! なかなか良い感じ。

 

ネック固定ネジの穴周囲を軽くザグリ。

写真はありませんが、ボディー側も。

ここがネジにつられて隆起すると、

密着が悪くなりますので、その対策。

 

そして、TONEポットを交換

オリジナルはこんな感じ。

ノブも無かったので、

YAHAMAにAS用部品があるか

問い合わせてもらいましたが、

さすがにもうナシ。。

 

交換には汎用品を使いますが、

プッシュ-プッシュSWは、過去にすぐ

接触不要となった経験があり、

操作性は劣りますが、プッシュプルSWとします。

今回はカスタムではないので、

ポットの交換のみですが、

音抜けが良くなるよう、250kΩ→500kΩに。

 

そして全体を再SET。

ノブはオリジナルがもう入手できないので、

取り敢えず、ストラトのハットタイプを装着。

 

そうそう、いざ組もうとすると、ノブに挿入する

Toneポットのシャフトが長かったので、

カットする必要がありました。。

金鋸で、慎重にカット。(写真ナシ)

 

スキャロップも全く違和感ナシ。

演奏性も抜群!!

 

ネックの反りも調整し、フレットを擦り合わせ。

アームも使う前提で調整しました。

完成です!

 

Toneポットをプルアップすると、

フロントPUとリアPUの音が、

ハムPUまでは行きませんが、太くなります。

 

独特のボディー形状ですが、

ストラップで吊った時でも

バランスが良い感じがします。

 

ネックも薄く、握りやすいため、

演奏はしやすい感じです。

 

肝心の音は、全体に少し中域寄りで、

ストラトの様にドンシャリではなく、

レスポールの様に低音が唸るでもなく、

良く言えばバランスが良くまとまった感じ、

悪く言えばこじんまりした感じ。

 

基本、シングル系のPUのため、

歪系エフェクターの乗りもマイルドな感じ。

 

アームを使った状態で

音程が合う様にチューニングすれば

アームを使っても、

音程が余りズレません。

 

演奏性は非常に良いので、

フュージョンやプログレに向くかも。

 

 

 

では、また。

u-tak