私の従兄弟は、国指定の難病である「クローン病」を患っています。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~crohn/crohn2.htm
この病気は上記のHPにあるとおり、消化器官に炎症や潰瘍を生じる疾患であり、
完治することはありません。
また、食事療法が大きなウエイトを占める、「食に関わる病」です。
従兄弟の場合、普段からも食事を自由に取ることが難しく、
鼻から胃に直接チューブを入れ、高カロリー栄養剤を摂取することで、生きるためのエネルギーを得ています。
症状が沈静化しているときでも、「食べてはいけないもの」が多くあり、
「食の楽しみ」は人生から排除されているような状態です。
私の叔父は、昨年暮れに大腸がんの手術を受け、人工肛門になりました。
もともとお酒が大好きで、元気なときは、私も一緒に晩酌を楽しんだものです。
食事に関しても、消化器官の終着点である大腸を大きく切除してしまったため、
従来のように自由に好きなものを食べることが出来なくなりました。
二人は「食べたくても、食べられない」病気です。
私は?
「食べたくても食べられない人も居るのに、お前はなんて贅沢な病気だ」
「欲望の赴くままに振舞っていられて、幸せものだ」
やはり、こう言われるのにも仕方ない一面はある。
身近に、外科的内科的な要因で食を楽しめなくなった人が居る私には、
この言葉、身につまされます。
同じこと、また書いてるって言われるけど。
病気に優劣もなにもないんだけど。
理屈はそうだけど、やはり、人の気持ちって、考え方や思いに影響を与えるものだから。
私は確かに、贅沢病だ。