フランキンセンス(Frankincense)は、

中世フランス語のfranc(本物の)とincense(香)で、「真実の香り」という意味を持ちます。(日本語では「乳香」。これは、アラビア語でフランキンセンスを「オリバナム」と呼び、「オリバナム」はアラビア語で「乳」であることに由来。)

フランキンセンスは、新約聖書の中で、キリストが誕生したときに黄金とミルラとともに捧げられたとあります。

キリストの神聖を意味するこの香りは、今でも宗教儀式に用いられているのはご存知の方も多いですね。

 

オマーン南西部のドファール地方は世界最大の乳香の産地で、新石器時代以降、紀元前1000年ころから乳香交易で繁栄した都市の考古遺跡3つと乳香が今でも生い茂るワジ・ダウカ乳香公園とが、2000年に世界文化遺産に登録されています。

 

乳香交易において、金と同等の価値があったこともあり、乳香がとても貴重で、人気が高く、アラビア半島の南部から、ヨーロッパに渡った後、「Frankincense;本物の香」と称されるようになったのも頷けます。

 

 

乳香の成分はフィトンチッド似も含まれているので、抗菌、抗ウイルス作用がありますし、小さな傷を素早く治す働きもあります。

皮膚においては活性酸素を除去し、コラーゲン生成や肌の水分保持を助けることが実験で確かめられています。

 

オマーン国王陛下の命で創設された世界一高価な香水ブランドの複数の香水の中にも、定着剤として乳香は使われています。

 

 

スキンケアにも有用で、呼吸を楽にさせ、神聖な気持ちにさせる乳香・フランキンセンスの香りは、ヘアスパカルエッセンスやアカデミックJPハーブローションミストにも入っています。

 

 

 

 

楢林佳津美profile *********

「自分の体は自分で。」をモットーに、鍼灸あん摩マッサージ指圧師の知識とアロマセラピーの精油のエビデンスを元に考えたセルフケアの方法「楢林式アロマ膝ケア」を考案されその活動は約30年に及び、多くの方の健康に寄与し、QOL向上を叶えておられます。

一般社団法人日本アロマ膝ケア協会代表理事

日本アロマコーディネーター協会主任講師