基本設計(6)極性、慣性、引力、反力、流動、揺らぎ、無常、定常、回転、周期 | クラスタ民主主義システム研究室

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☆学習とディベート☆ ☆ネットワークデモクラシーを夢みて☆ 
☆教育ディベートを推進しよう☆ ☆「complex system」で思考してみよう☆「ネットワークデモクラシー(Demoex)研究室」からタイトル改題しました。 

コア・メカニズムを書こうとしていましたが基本設計と同じことだったのでタイトルから消去しました。



ヒトは自然の中から生まれてきましたから「自然の理」に従って創られています。


また、私たち人間は独自だとか独立だと錯覚していますが、実は過去に積み上げられてきた無数の物語(論考)を組み込まれて私たち個々人は構築されています。私たちが持っている主観は外界から影響されて出来上がっていますし、私たちが目にしている外界は私たちの主観の範囲内でしか理解できていません。


つまり、私たちは「自然の理」に従って、五感で感じ、物事を考え、物語って伝えようとします。この「ことわり」から脱することはできないんでしょうね。。。


私たちの感情にも法則があります。嬉しいと悲しみや怒りが思い浮かびませんし、好きだと嫌いという感情は排除されていきます。


ある領域が活性化すると別の領域が抑制される…つまり極性(偏り)が生じる。


この法則を利用すると、好意と喜楽で満たせば憤怒や嫌悪は抑制されていきますし、苦悩や恐怖の真っ最中に基準点をオーバーライドする手法を会得したら、あっという間に感情を転換することができる…。


ヒトは慣れる動物ですから、慣れた状態(慣性)を「空」や「無」にしてリセットしてみたら同じ世界も全く違ったものに見えてくるわけです。


ヒトの慣れや固定観念は錯覚に陥っているわけで、その錯覚を破壊したら違った視点に立ち鳥瞰することができるはずです。


この極性と慣性の傾向はあらゆる面で共通していて相似しています。人間も自然の一部ですし、自然を認識するように創られていますから、当然といけば当然ですよね。


こうした性状はお互いに関連性を持っていて繋がっていると言えるでしょう。


前述した極性、慣性と同じように自然界と同様にヒトの行動や心理にも流動性、揺らぎ、無常性、定常性が発生します。



流動性…心は動く


揺らぎ…心は周期的


無常性…心は変わる


定常性…心には習性(習慣)がある


極性、慣性、引力、反力、回転、周期の作用が混ざり合って心は様々な様相を呈します。


ただ、この状況は、星座でも、風景でも、動向でも、海流でも、天気でも、図式化するものは何でも同じことが発生していると言えるのではないか…。


これは私たちの脳が図(フレーム)として外界や空間を認識するように創られているため、同様の相似的フレームワークに従ってしか認知したり論考したりできないからでしょう。


こうした「極性、慣性、引力、反力、流動、揺らぎ、無常、定常・・・」といった動態に基づいて人々は集散を繰り返していくことになっています。そういう定めの中に生きているんでしょうね。



ある領域に中心(核) をつくり集まることもあれば、ある領域からは離散していくこともある。


まさに「con-.」と「de-.」といった意識によってクラスタライズしていく宿命かと。。。

「コンステレーションと動態のシステム」は相似していて多重的・多義的反復していて、さらに互いに相関しつつ連動している…

多義

というわけで…

理論的には人間一人一人の配置と動態をシミュレーションすれば、新たな知見がわかるはずですし、将来を予測したり、未知の領域を解明したりすることができるようになるはずです。

例えば、一個人がどんな感情を持つ傾向があれば社会や組織に上手く馴染むのかとか、各個人がどんな論考を始めると戦争へと向かうのか…などがわかるでしょうし、みんなが平和で幸福に暮らすための布置と動性を理解することができるでしょう。

こう考えていくと、世界は全て相似した図(フレーム)と動態ですから、このシステムの理解がすすめば、あらゆることが関連していきコンステレーションとシンクロニシティが頻発するようになっていくのだろうと思います。


ウサギ