準拠集団に左右される民衆 | クラスタ民主主義システム研究室

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☆学習とディベート☆ ☆ネットワークデモクラシーを夢みて☆ 
☆教育ディベートを推進しよう☆ ☆「complex system」で思考してみよう☆「ネットワークデモクラシー(Demoex)研究室」からタイトル改題しました。 

準拠集団(reference group) とは、人の価値観、信念、態度、行動などに強い影響を与える集団の事。


人生の目的も、この準拠集団の影響下にあります。




日本が準拠集団の人、韓国が準拠集団の人、米国が準拠集団の人…


キリスト教が準拠集団の人、神道が準拠集団の人、イスラム教が準拠集団の人…


教師が準拠集団の人、官僚が準拠集団の人、医師が準拠集団の人…


富裕層という準拠集団、貧困層という準拠集団…




ここで話をシンプルにしてしまうと、


国家別、宗教別、職業別、階層別といった準拠集団それぞれに共通性がある。




ユダヤとイスラムの対立も、世俗派と同胞団派との対立も、キリストと神道の対立も…


日本と韓国の対立も、英国とアイルランドの対立も、インドとパキスタンの対立も…


ただ単に、準拠集団が違うから対立するだけの話。




争いや混乱を避けるためには、準拠集団の境界線を超えていくしかありません。




そのための対話であり、議論なわけです。


そこを疎かにすれば、暴力と暴力がぶつかり合う。




しかし、人間の価値観なんて、実はシンプルだと思います。


大差はなく、違いなど殆どない。


にもかかわらず、


実は違わないのに、違わせたい人々がいる…




自分の集団が素晴らしい、あっちの集団は下衆だ…


私たちは素晴らしいから、私たちの集まりに来ませんか???


あなたは優秀だとか、あっちは馬鹿だという感情を操るものたち。


NHKは馬鹿だ、官僚は馬鹿だ、生保は馬鹿だ、韓国は馬鹿だ、キリスト教徒は馬鹿だ…と


みんな同じように操られていく。




そんな愚かさに気付くと、国粋主義から離れ、特定の宗教集団から離れ、職業集団から離れる…


準拠集団から離れると、孤独になります…


それで良いんじゃないでしょうか。


人生は孤独、無明の闇です。


その孤独という闇の深さを知ると、僅かな光明の明るさが見え、闇を破ることができる。


この闇と光明に気づくことが人生の目的かもしれませんね。



日本人は教えられすぎている

http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1307/02/news062.html  


以下、転載

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 「日本人は教えられすぎています」。───こう語るのは、キング・カズことプロサッカーの三浦知良選手だ。彼は加えてこうも言う。「教えられたこと以外の、自分の発想でやるというところがブラジルよりも遅れています」(いずれも『カズ語録』より)。


(中略)


 私の行っている研修が「知識・スキル習得型」のものであれば当然、そのあたりのことは伝授しなければいけない。しかし私の分野は「仕事観・働く自律マインド醸成型」研修である。自分の仕事の意味をどうすれば見つけることができるか、自律的な人間になるための術は何か、幸せに働くための方法はどうかなどを教えることなどできない。もちろん、そうしたテーマに対し、どう心を構えていくか、どう内省・思索するか、どう行動で仕掛けていくかのヒントは研修内でいくつも与えたつもりである。しかしそれでも技術的なハウツーにまで落として教えてほしいという(不満ともとれる)声は必ず出る。


 困ったことに、人財育成担当者のなかには、そうした不満の声による研修の低評価をそのまま受け入れ、「では来年度はもっと方法・技術論を教えてくれる先生に任せよう」と考え違いする場合があることだ。「そんな処世術めいたことを安易にほしがる社員をうちは増やしたくない!」くらいの毅然とした親心の評価眼で、そうしたアンケート回答になびかない担当者が増えてほしいものだ。


 いずれにせよ、「よりよく働くこと・自律的に職業人生を切り拓くこと」のやり方は、自分自身が見出さねばならない。その方法・プロセスこそ、その人の人生そのものだし、自らが抱く価値の体現だからだ。そこの部分は、時間がかかろうが、不器用だろうが、まわり道をしようが、自分でもがいて築いていくしかない。

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どうやったら自律的な人間になれるのでしょう?


多くの書籍を読んで知識を増やし、解法や技術を追い求めても、創造することはできません。


解答は外にはなく、内にある。


青い鳥は、既に家の中にいる…



クラスタ民主主義システム研究室-青い鳥


教わるのではなく、自分自身が見い出していく。


物語り、準拠集団、価値観、対話、伝承、集積…


同じ要素を見つけていけば、全ての準拠集団は同じ構造であることに気づくんでしょうね。


ウサギ