それは政治です。
三権分立で、行政と司法を監督できるのは、議会。
そして、日本は議会制民主主義ですから、監督するのは国会議員の使命です。
よく、選挙の洗礼を受けていない内閣は信任されていないからダメだ…という論理もありますが、日本の憲法では、内閣総辞職か解散が選べるわけで違法ではありません。
また、議院内閣制ですから、国民に信任された代議員が選出する内閣は、国民に間接的に信任されていることになり、これまた間違いではありません。
民主主義は、人民が「主」と思いがちですが、私は「人民が主(あるじ)だ」と考えるのは間違いだと思っています。
民主主義は、民衆がリーダーを選ぶことができるシステムなだけです。
つまり、民衆が選挙で代議員を選び、その代議員が国家指導者を選ぶシステムだったり、民衆が選挙で直接的に大統領を選ぶシステムだったりするわけです。
極論すれば、民衆が王を選ぶシステムであって、選ばれた王は民衆の下僕ではありません。
だとすれば、兎に角、優秀な王を選ぶことが最優先事項です。
そして、議院内閣制で優秀な王を選ぶためには、優秀な国会議員を選ぶことが最優先事項です。
いま、何回、何十回と総選挙をしても、日本は絶対に良くなりません!
なぜなら、選出する国会議員の質が低すぎるからです。
野田総理が力不足なのは判りますが、
他に適任と言えるような人材は、国会には皆無なのです。
同様に、閣僚に適任な人材も不足しています。
日本社会が混乱する根本原因は、国民が選出する国会議員の質が低すぎることです。
総選挙を行う前に、国民に信を問う前に、国民は考えないといけません。
日本を救いたいのなら、我々国民が真っ先に行うべき事は、優秀な人間を国会議員にすることです。
日本は、議院内閣制なんですから、それ以外の道は無いと思います。
三権分立で、
行政を良くしたいのなら、
司法を良くしたいのなら、
国会議員を良くするしかないと思うのです。
金権政治に頼る国会議員を選んでも、
業界団体の票に頼る国会議員を選んでも、
ただ、数の力だけに頼る国会議員を選んでも、
きっと、日本は変われないでしょう。