家臣達の前で、堂々と宣言する三成。
![82](https://stat.ameba.jp/user_images/20141217/20/u-nation/1f/fc/p/o0500019313161626044.png?caw=800)
早速、大坂を押さえに向かった左近は、
人質の確保の為、迅速に兵を動かしていく。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20141217/20/u-nation/34/8c/p/o0500019313161626234.png?caw=800)
三成挙兵の知らせは、ことに反三成の大名屋敷を震撼させた。
家康の薦めで熊本に帰っている加藤清正の大坂屋敷では、
夫人がきわめて小柄だったのに目をつけ、
駕籠の中に無理矢理押し込め、無事、脱出している。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20141217/20/u-nation/d8/04/p/o0500019313161626487.png?caw=800)
徳川の屋敷では、佐野忠成(伊豆肇)の指示のもと、
阿茶の局が男に変装して脱出をはかっていた。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20141217/20/u-nation/b9/a3/p/o0500038613161626705.png?caw=800)
黒田長政の屋敷では、夫人を木桶に入れて脱出。
こうして、加藤、黒田家の場合は成功しているが、
これらの成功は、むしろ例外といっていいだろう。
大坂玉造の大名屋敷で惨事が起こった。
◆◆◆細川屋敷炎上◆◆◆
細川の屋敷を取り囲む将兵。
即刻、奥方を差し出すように命じられる小笠原少斎。
忠興の性格を知り尽くしているガラシャは、
事前に何か言い含められているだろうと察している。
渋々、「自害」を告げる少斎。
しかしガラシャは「それは出来ぬ」と拒む。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20141217/20/u-nation/e9/e3/p/o0500038613161626954.png?caw=800)
>出来ませぬのか。(少斎)
>私はキリシタンじゃ、自ら死ぬことは出来ぬ。(ガラシャ)
>されば、、(少斎)
>私が言おうか。自害せぬ時は殺せ。
>そう仰ったのでしょう・・・。(ガラシャ)
>申し訳ござりませぬ。(少斎)
![81](https://stat.ameba.jp/user_images/20141217/20/u-nation/ce/d7/p/o0500019313161627273.png?caw=800)
>死のう。もう、この世は嫌じゃ。
>はよう、デウス様のみもとに行きたい・・。(ガラシャ)
石田方の兵が屋敷に押し入ろうとしている頃、
部屋の外からガラシャを薙刀で突き殺し、火をかける少斎。
勿論、少斎自身も、主人の夫人を殺しておいて、
生きていられるはずがない。忠興からは、事が済みしだい、
切腹するよう命じられている。
この夜、大坂玉造にあがった炎は不吉なほどに美しい色をしていた。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20141217/20/u-nation/f0/4a/p/o0500019313161627505.png?caw=800)
燃え盛る細川屋敷を見つめる原マルチノ。
胸元から十字架を取り出し、必死に祈る初芽。
三成は、この炎を、大坂に向かう淀川堤で見ている。
>あの火は、我が胸の中の炎じゃ!(三成)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20141217/20/u-nation/9f/37/p/o0500038613161627721.png?caw=800)
この日、日本は二つに割れた。
ドラマ「関ヶ原」第二部 さらば、友よ ~完~