軍師官兵衛:第44回 落ちゆく巨星 第1幕 | ♪ DEAR MY LIFE ♪

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>官兵衛は、名を「如水」と改めた。
>隠居を許され、秀吉の甥、関白秀次の相談相手となる。
>しかし、、、秀吉は、拾の行く手をふさぐ者を
>すべて、取り除こうとしていた。(ナレーション)


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石田三成をはじめとした奉行衆に、謀叛の疑いありと、
詰問を受ける豊臣秀次

■オープニング演出:鈴木 航

◆◆◆秀次、切腹◆◆◆
にわかに慌ただしくなる聚楽第。甲冑を身につけた秀次と、
その家臣達のもとに、官兵衛があらわれる。
「何を仕掛けてくるか分からぬ三成のため」と言う秀次に対し、
すぐに太閤殿下に会いに行くことを薦める官兵衛。



傍らに控える三成に対し、秀次の官位官職を召し上げ、
高野山にて蟄居するように命じる秀吉
この命令に不満そうな淀君は拾の未来を改めて考えさせる。

>秀吉が、秀次に切腹の命を下したのは、
>それから七日の後であった。(ナレーション)




大坂・黒田屋敷。光と官兵衛を前にして、
三条河原で秀次の一族三十九名が処刑された事を伝える善助
三成と淀君が手を回したとする噂を口にする九郎右衛門
「もはや正気とは思えぬ」と憤る太兵衛



雨の大坂城。廊下ですれ違う北政所淀君
>秀次様のこと、お気の毒でございました。(淀君)
>まことに、そうお思いか?(北政所)
静かに頭を下げる淀。しかし去り際に笑みを浮かべる。

深夜、人の気配に目を覚ます
彼女の隣には、粗相をして愕然としている秀吉の姿。



◆◆◆官兵衛の出仕◆◆◆
秀次の近親者が次々と処刑される中、伏見城へ登城した官兵衛は、
三成秀吉に拝謁するが、秀吉に以前の様な生気は無い。
拾の妨げになるものは、すべて排除すると断じつつ咳き込む秀吉は、
老いた自分自身、拾の未来、心に渦巻く不安を口にする。

秀次の側にある官兵衛を罰すべきとする三成だが、
秀吉は「再び自分に仕えるなら官兵衛を許す」と伝える。

この秀吉の思い・申し出を受けた官兵衛は、
長政の領地とは別に、播磨国揖東郡(いっとうぐん)の内、
一千九百七十石を与えられる。

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伏見城に出仕する官兵衛の姿を見て、
二千石足らずで仕えることになった官兵衛を笑う増田長盛
三成と張り合っていたのも遠い昔~とする長束正家

福島正則の屋敷に書状を届けに来た太兵衛は、
わずかな禄で殿下に仕え、三成ごときの風下に立ち、
最近では殿下を諫めようともしない、
そんな、官兵衛に関する悪い評判を聞かされる。



怒る太兵衛に詫びる正則。巨大な盃に酒を注ぐと、
太兵衛と正則の「飲み比べ」となる。

太閤秀吉が福島正則に与えた槍=「日本号」を手にしながら、
庭で稽古に励む太兵衛と、それを見守る官兵衛、光、善助、九郎右衛門、
そして官兵衛の次男・熊之助と太兵衛の嫡男・吉太夫。

太兵衛の槍を手にしたい熊之助だったが、
「若の初陣の時に・・・」と伝える太兵衛。
家宝の槍を奪われた正則は返して欲しいらしい。

そう官兵衛が伝えると、大殿への悪口雑言の報い、
返すつもりはない~と答える太兵衛。
その言葉に熊之助が「自分も父上の悪口を聞いた」と反応。
隠居の身でありながら、なぜ太閤殿下に仕えたのか?と質問する。



>もはや、太閤殿下のなさることを、誰もお止めする事はできぬ。
>できるとすれば、、、天だけじゃ。(官兵衛)

>天?(熊之助)
>殿下の天命がせまっておる。(官兵衛)
(その言葉に、官兵衛の顔を見つめ直す光と家臣達)

>わしは、殿下が変わりゆくのを、お止めすることができなかった。
>せめておそばにいて、最後までを見届けいたす。
>それが、殿下を天下人へと押し上げた、わしの務め。(官兵衛)


・天下人秀吉の孤独と悲哀。そして、その秀吉を見守る官兵衛。
 今回から観た人は(まず、いないと思いますが・・)
 きちゃない爺のオンパレードで「なんじゃこれ?」って感じですが、
 藤吉郎時代から見続けていると、何とも物哀しいですよね。

▼軍師官兵衛:第44回 落ちゆく巨星 第2幕