2020年4月に刊行された「昭和映画アイドルの時代」(著:寺脇研)。
これを記念して(連動して)ラピュタ阿佐ヶ谷で9月20日から始まった「昭和アイドル映画の時代」。
今回は以下の章から。
■第11章:青春映画作家・山根成之の時代
■第12章:百恵・友和の時代
■第14章:百恵・友和の結婚、そして昌子と淳子
■第15章:薬師丸ひろ子の時代
いよいよ「私のアイドル」の時代に突入(*^o^*)
今回の特集上映では以下の作品がラインアップ。
・愛と誠
・急げ!若者
・季節風
・港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ
・ワニと鸚鵡とおっとせい
・潮騒
・花の高2トリオ 初恋時代
・愛の嵐の中で
・お嫁にゆきます
・ピンクレディーの活動大写真
・Wの悲劇
「愛と誠」「花の高2トリオ 初恋時代」は数年前に、「Wの悲劇」はリアルタイムで観ているので今回は割愛、「お嫁にゆきます」は都合で観られなかったけど、あとは今回鑑賞できた(*^o^*)
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「急げ!若者」はフォーリーブス主演で、郷ひろみさんも弟分として大活躍。
「ワニと鸚鵡とおっとせい」では郷ひろみさんが主演。
樹木希林さんとの掛け合いがTVドラマ「ムー」をどこか彷彿させられる。
郷ひろみさん、この頃はまだ線が細いところがあって、美少年の面影をよく残している。
共演の秋吉久美子さんもいいね☆彡
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「季節風」は野口五郎さん主演。
野口五郎さんはデビュー当時から(正確には、2曲目の青いリンゴから)のファンで、この映画の主題歌「季節風」は五郎さんの曲の中でも一番好きな曲かも。
この映画では、オープニングやエンディングで「季節風」の曲がバンバン流れるか、と思っていたら、そうではなく、この映画の重要な部分で
歌われるのみだったのでちょっと肩透かしをくらった感じ。
でも、種差海岸やその他の海辺のシーンなど、斎藤耕一監督らしい映像美が素晴らしかった。
共演の大竹しのぶさんやモデルの宇佐美恵子さんも素敵(*^o^*)
宇佐美恵子さん、すっかり失念していたけど、当時(1978年前後)には各種広告媒体で活躍されたことをなんとなく思い出した。
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逆に「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」では、オープニングから主題歌がバンバン流れて、大興奮(*^o^*)
このオープニング、とてもカッコよくて、ずっと観ていたい気分にさせられた。
ダウン・タウン・ブギウギ・バンドは、1975年に「スモーキン・ブギ」のヒットに始まり、続く「カッコマン・ブギ」のB面だった「港の~」が大ヒット。
過去の曲が遡って聴かれるようになるなど、一大センセーションを巻き起こした。
私も多分に漏れず、ダウン・タウン・ブギウギ・バンドにかぶれた一人(*^o^*)
映画は曲の世界とは少し違って、早乙女愛さん演じる主人公が姉の「ヨーコ」を探し求めるロードムービー。
「愛と誠」でデビューした早乙女愛さん、もっと大人のイメージがあったけど、少女の面影を残していて、この映画では危うい年ごろの女性を好演。
ユーミンから提供された「魔法の鏡」はヒットしなかったけど、今でもしっかりと記憶に残っている。
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そして百恵ちゃん主演の「潮騒」。
百恵ちゃんはオーディション番組「スター誕生!」を通じてデビュー。
「スター誕生!」からは続々と綺羅星の如く、スターが輩出されて、大人気の番組だった。
私も毎週日曜日の朝にはこの番組をかじりつくように観ていた(*^o^*)
私にとっての最初のアイドルは、この番組でデビューした歌手たちだった。
百恵ちゃんだったり、桜田淳子ちゃんだったり・・・
どちらかと言うと、ちょっと陰のある感じの百恵ちゃんが贔屓だったかも。
「赤い疑惑」などの大映テレビの「赤いシリーズ」で人気を博して、映画にも進出。
主演第一作「伊豆の踊子」に続く第二作がこの「潮騒」。
ゴールデンコンビの友和さんと共演。
まだ初々しい感じがよかった☆彡
百恵ちゃんは1976年の「横須賀ストーリー」の大ヒット以降、日本を代表する歌手に。
もはやアイドルではなくなっていった。
百恵ちゃんを応援していたので、そのことは嬉しかったのだけど、手の届かない存在になってしまったような気がして寂しさも感じていた。
この「潮騒」を観て、「これが、私にとっての百恵ちゃんだよ!」とひとりごちた(笑)
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「愛の嵐の中で」は1978年の桜田淳子さん主演映画。
桜田淳子さんも、この頃には中島みゆきさんから楽曲の提供を受けるなど、アイドルから脱皮して大人の女性として活躍されていた。
姉の死の真の原因を追究する、というミステリーもの。
田中邦衛さんや岸田森さんの怪演も見もの(笑)
姉役の夏純子さんも魅力的な作品。
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「ピンクレディーの活動大写真」は、中身はなくても(汗)、ピンクレディーのヒットナンバーをひたすら堪能できる映画。
ピンクレディーは、ドキっとするような衣装と振り付けで、男性をターゲットにしていたはずなのだけど、実際には、小学生を中心にした女の子たちのハートをわしづかみにした。
振り付けを真似る女の子が日本全国に続出。
新曲がリリースされるたびに、少女向けの雑誌には振り付けが掲載されていた。
・・・ということで、ピンクレディーは私にとってのアイドルとは言えなかったけど、好きなナンバーは(特に初期は)結構多い。
大好きな「渚のシンドバット」がなかったのは残念だったけど、数々のヒットナンバーをこの映画で堪能できて楽しかった。
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この特集上映では、「第17章:-80年代のアイドル映画、そして原田知世の時代」として、以下の映画がラインアップ。
・プルメリアの伝説 天国のキッス
・すかんぴんウォーク
・CHECKERS in TAN TAN たぬき
・ボクの女に手を出すな
・ロックよ、静かに流れよ
この頃には「私のアイドル映画」の時代は終わっていたから、(私よりもう少し)若い世代の方にお任せすることにしよう。
お好み焼きに鰹節かける?かけない?
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