こんにちは!
保育・育児アドバイザーの松原美里です。
「子どもをあずけて仕事をしようと思うけれど、
少しでも離れるとあまりにも大泣きするので
胸が痛み、こっちが泣きそうになって
あずけるのを断念してしまう・・・」
~時折、そういった声を聴くことがあります。
そうですね。
いつも一緒にいるママと離れるということは子どもにとっては不安でもあり
はじめは大泣きするのがふつうだと思います。
けれども・・・では、ずっとあずけられないのか?
うちの子は、あずけられない子なのか?
仕事をあきらめた方がいいのか?
・・・というと、そうではないのです。
保育園もそうなのですが、
子どもは、泣きながら
状況を受け入れ、適応しようと努力をしていきます。
泣くことによって、
感情をコントロールする練習をしている側面もあるのです。
保育園でも、長い間大泣きをするお子さんがいらっしゃいます。
初日…大泣き。
ママが帰ってくると、
「もう!!!淋しかったんだから!!」
~というかのように、安心してより一層大泣きする。
けれども、数日経つごとに
「ここは、こういう場所なんだ」
「ふんふん。こっちにトイレがあるらしい。」
「見慣れてくると、なかなか悪くないようだ。」
「先生とやらも、どうやら悪くない人たちらしい。」
~と、子どもの中にも認識が芽生えてきます。
すると、朝の受け入れと帰りのお迎えの時は
淋しさと安心感で大泣きはするのですが
それ以外の保育の時間帯は、子どもなりに割り切って
他の子たちと一緒に遊びに適応し初めます。
一時保育も、同様のプロセスがあります。
ただ、一時保育の場合は 時間が空いてしまうことがあるため
数日過ごすことによって慣れた場所であっても
「ここ、どこなんだろう?」
「見たことあるけど、思い出せない・・・。」
「不安・・・!!!」
「ママ~!!!!」
・・・と、大泣きすることもあります。
「もしかしたら、これからあずけるかもしれない」
「少しずつ仕事に復帰していきたい」
~そういった思いがある方は、
・少しずつ、いろいろな場所に子どもを連れて行ってみる
⇒最初は必ず、大泣きします。
不安ですし、受け入れるまでに時間が掛かりますが、
場所を探検し、安心し、受け入れていくことで
子どもの安全基盤が広がり、場所や世の中に対しての安心感が生まれます。
また、様々な場所に受け入れられたこと・
自分が慣れるたことが自信になり、社会性の芽となります。
・いろいろな大人との触れ合いを子どもに見せる
⇒最初はおびえますし、大泣きすることと思います。
めげないでくださいね(笑)!
これまでは家族と自分という関係性の中で過ごしていたところから、
戸惑いながらもいろいろな大人と触れ合う姿を目の当たりにし、
信頼感や安心感・笑顔の中で過ごすママを見ることで
子どもが「こういう関係性もあるんだ」「悪くないかもしれない」
~と、家族以外の人への安心感が芽生えてきます。
・あずけた先の園の先生を信頼して、お任せしてみる
⇒「いいな」と思う園があったら、
用事であずけるその前に、
“慣らし保育”の気持ちで 余裕をもってあずけてみましょう。
その際、ママが不安で後ろ髪引かれて離れられなくなると・・・
子どもも気持ちがどっちつかずになり、
いつまでも切り替えが付かないことがあります。
“ママが信頼・安心してあずけていく背中”から
子どもに大人同志の信頼関係を見せることで
「ああ、この人(先生)はママが安心できる人なんだ」
~と子どもが感じて心を開きやすくなります。
日頃から、子どもの世の中への安心感・適応力をのばすかかわりを意識し、
すれ違ういつものご近所さんに
一緒にごあいさつをするのもおススメです
少しずつ、心の準備を始めて行けるといいですね
応援しております。