目黒区にて開催させていただきました

「いやいや期を乗り越えよう」 講座の二回目、

「子どもの心の成長に合わせた対応方法」

開催の様子をご紹介させていただきます。



母子一体感~基本的信頼感を経て、

1歳過ぎあたりから、「自分はママとはちがう存在だよ!」という自己主張をし始める

第一次反抗期と呼ばれる「いやいや期」



かれらは「やだもん!」と、何かにつけて言ってみたり。

体全体を使って「いやだぁぁぁぁ~~~~!」

~と、大暴れをしたりすることがあります。



対応の仕方については第一回目のこちら でご紹介しました。



とはいっても……。いやいや期だけを見ていると、

「ああ、大変…。」

「こんな時間がいつまで続くの…?」


~と思ってしまいがち。




そんな時、ちょっと時間軸をずらして、成長という観点から見てみましょう。


子どもの成長は、


乳児期
 ●基本的信頼感を育む時期
  ~ 母子一体感 スキンシップ 安心感

 ●第一次反抗期(いやいや期) 
  ~ 自我の芽生え 自己主張 母子分離

幼児期   
 ●イニシアチブ 社会性が発達していく時期
  ~ お友達との関係性 交渉力 
    
学童期
 ●生産性
~様々な感情・共同体験によって力を伸ばす時期

思春期
 ●第二次反抗期
自我同一性 アイデンティティの模索



~とあり、それぞれ

私たち自身も思い当たるようなエピソードがあるはずです。

そんな中で、特に親にとってキーポイントとなるのは

子どもが自分というアイデンティティを模索し、親からの自立のプロセスを踏む

第二次反抗期




この間まで「ママ~。」と後をついて回り、

「この子、本当に大丈夫かしら……?」

~と思っていたかわいいわが子が(男の子など、特に)

「うるせぇ、ばばあ!」

~とか、言い始めるわけです。




その時に、これまでの子育てで築いてきた信頼関係がモノを言います。




めんどうくさい……と向き合わなかった人は、

第二次反抗期でドッカーンと爆発を受ける可能性が大。




そうなると、いやいや期どころの騒ぎではありません。

何しろ、相手は体が大きい。力も強いのです。




もしも……いやいや期に子どもの気持ちに寄り添い。

気持ちよく暴れさせてあげ、いけないことはいけないよと

きちんと伝え、向き合っていくことができたなら。



彼らの成長を信じて見守ることができるため、

「ああ、そんな時期になったのね。」

~という目で見て、適度に声を掛けつつ

「何かあったら、言ってね」

~と、葛藤多き思春期のよりどころとなることができるのです。




そのためにも、やはり早い時点で押さえておきたいのは「いやいや期」

いやいや期はそこまで体も大きくないので、女の人が体当たりをしてもOKです。

(私も取っ組み合いをしたり、持ち運んで場所を変えたりしていましたから。)

向き合うことが、愛情の証

子どもには、ちゃんと伝わります。



~そう思うと、いやいや期というのは

親子のきずなを深める絶好のチャンスなんですね。



「あら~、また暴れちゃって!

 かわいいなぁ、本当にもう。」



~というように。


一つ一つのエピソードを満喫していただければと思います。






講座の中では、そういったお話のあとで

子どもと接する中で言ってしまいがちな“NGワード”

子どもの心に寄り添う“共感ワード”


深い安心感へといざなう“感情ワード”


……について、ロールプレイを行いました。





家事をしていると、ついつい口から出てしまう“NGワード”ですが

( 「ママ~。見て見て。」

「はいはい。今忙しいのよ!後にして!」etc)



気が付いて、共感ワードに変えるだけで子どもの満足度が変わってくるんですね。

「なあに?あら、おうち作ったのね。いいね~!」etc)




この日の感想では、

「今が子供の人生の土台となる大切な時期ということが分かり、

 心があたたかくなりました。無条件の愛情を注いであげたいです」

「共感できていないことがたくさんあったと気が付きました。」

「イライラしてしまっていましたが、もっと子どもに共感してあげたいです」



~といった声が聞こえていました。



認識が変わると、目の前の出来事(いやいや)への見方が変わり、

違った対応をすることができるようになるんですね。




この後の会の中では、

「共感してみたら、それまではごねていた子が

 すんなりとお話を聞いてくれるようになりました」


~という嬉しい感想も!




理解して、実践する。



大切なことですね。




ぜひ、対応を自分のものにし、

愛しいお子さんとの蜜な時間を楽しんでいただきたいと思います。