泥棒退散!鍵屋が教える、財産と命を守るための住まいの防犯対策
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防犯意識を持つことが最大の防犯対策です

カギ屋の上田です。

防犯対策の肝を紹介といいながら、具体的な防犯対策の話がまだないと思われるかもしれません。


実は意図的にまだ具体的な防犯対策の記事を書いていないのです

なぜだと思いますか?



それは、私は防犯対策の最も重要な部分が「防犯意識」だと考えているからです。

常に高い防犯意識を持つことが、防犯の第一歩です

高い防犯意識を持つことで、お金をかけなくても被害にあいにくい方法が身についていくのです。


例えば、平成20年の一戸建ての泥棒被害は59183件ありました。そのうちの24740件、実に40パーセント以上の侵入手口が「無締まり」つまり鍵をかけていなかったことによって侵入されているのです

防犯意識を持っていれば、ちょっとゴミを出しにという時にも鍵をかけますよね。そうするだけで被害にあわずにすんだかもしれないんです。

いくら具体的な防犯対策の話をしたところで、防犯意識がなければ何の意味もありません


では、防犯意識を持つためにはどうするか?

「防犯・防犯・防犯・防犯・防犯・防犯・防犯・防犯」と何度唱えても防犯意識は高まりません。

防犯意識を持つためには、まず、自分の家が泥棒にいつ狙われてもおかしくないんだということを知る必要があるのです。

被害にあった方は、間違いなく防犯対策をします。実際に泥棒に入られたんですから当然です。二度と被害にあいたくありませんから。

まだ被害にあっていない方にも同じ防犯意識を持っていただくためには、自分の家も泥棒のターゲットのひとつなんだということを本当に理解してもらう必要があるんです。


だから、泥棒に入られる確率だとか、盗られる物がないなんて間違いだなどということばかり書いたのです。

これからもことあるごとにしつこく書くと思います。

脅しているように思われるかもしれませんが、そう思われてもかまいません。

そうすることで、高い防犯意識を持つ方が少しでも増えてくれれば、被害にあう人が1人でも減ればそれでいいと考えています。


泥棒に盗られる物はないから大丈夫とお思いのあなたに パート3

カギ屋の上田です。

皆さんがおっしゃる「うちは盗られる物はないから・・・」を検証するパート3です。


うちには盗られる物はない → うちには泥棒は入らない → 防犯対策は必要ない

という考えが間違っているということを少しはご理解いただけたでしょうか?

全然理解できないという方はこちらもお読みください。

泥棒に盗られる物はないから大丈夫とお思いのあなたに

泥棒に盗られる物はないから大丈夫とお思いのあなたに パート2


パート3はちょっと、と言うよりかなり怖い話をしたいと思います。


以前、テレビなどでも有名な犯罪アナリストの梅本正行氏の講演を聞く機会がありました。

その時に、防犯対策をしないと大変なことになってしまうかもしれませんという例でお話された、実際にあった事件の話です。



その話の前に、私は断言します。

あなたの家には「絶対にとられてはならないもの」が最低ひとつはあるのです。

あなたがなんと言おうと間違いなくあるんです。



さて、梅本氏から聞いた話です。

細かい部分は記憶違いがあるかもしれません。


被害にあったのは、夫婦と子供二人というごく普通のご家庭です。

奥さんはファミリーレストランで深夜にパートをしていました。

その日も奥さんは自家用車でパートに出ていました。

旦那さんと子供は2階で就寝していたそうです。

そこにある泥棒が侵入しました。

家の車庫に車が停まっていなかったのと、家の明かりが点いていなかったので留守だろうと思ったからです。

この泥棒、窃盗で捕まった前科があり、出所してそれほどたっていなかったそうです。

身よりもなく、出所してきたばかりの前科者ということで、仕事はおろか帰る家もなかったのでしょう。

「野宿をするには寒いので何か着る者が欲しかったのと、ついでに金目のものや食べるものがあれば・・・」というのがこのお宅に侵入した目的でした。

たちの悪いことに、この泥棒にはこんな癖がありました。

侵入して物を盗んだら出て行くときに、証拠隠滅のためか、火を付けるというのです。

結果、このお宅は全焼。

2階で寝ていた3人の方は焼死してしまったそうです。


なんとも悲惨な事件ではないですか。



あなたの家に必ずある「絶対にとられてはならないもの」それは命です。

泥棒が家の中にいるのを知らずに帰宅し鉢合わせた結果、泥棒が居直り傷つけられる、殺されるという危険もあります。



この話を聞いても「うちは盗られる物はないから防犯対策は必要ない」と思いますか?



こんなものを盗まれたことがあります

カギ屋の上田です。

もう20年以上前の話ですし、鍵屋になるずーと前のことですから、ぶっちゃけます。



実は私、空き巣ではありませんが、車上荒しの被害にあったことがあります。

月極めの駐車場に停めておいてやられました。

学生時代のことです。

夜アルバイトが終わって遊びに行こうと思い、自宅近くに借りている駐車場の自分の車に行くと、なぜか鍵が開いていました。

車の中を見ると、グローブボックスの中のものが車内に散乱していました。

すぐに警察を呼んだのですが、「何か盗られたものは?」とたずねられ調べてみると・・・。

なんだと思います?笑っちゃいますよ。


未開封の芳香剤一個、テニスのラケット一本。

以上!


被害総額二万円未満です。


芳香剤(時価250円相当)はともかくラケットは悔しかったです。買ったら一万円以上しますし、もう作っていないモデルでしたから。


こればっかりですが、「盗られる物」はいくらでもあるんですよ奥さん!