和風曲。
サビ部分からのインスピレーション。
曲調から「華」系と分かる。なんの花かは不明。
和楽器で構成したらマッチしそうなのは言うまでもなく。
本来は半分でもいいはずの箇所(イントロ)を2倍にしたことで、歌詞も2倍、考えないといけない流れに。
テーマ「華」ということだけを頼りに、メロディに合いそうな歌詞を考えるも、なかなか進まず。
先にBGMだけが完成。
他に浮かんだイメージとしては、夜、船、川、火……
それっぽい単語を書いては消してを繰り返す中、どうやら「黄泉」系の世界観であることが判明。
対応する単語を当てはめていき、なんとか完成。
天の華~緋匁神楽(解説はページ下部へ↓)
【解説】
この世ではない異世界で輝く、天の華「緋匁神楽(ひめかぐら)」
ゲートとして黄泉の国を経由し、召喚するためには儀式が必要。
儀式の仰々しさとは打って変わって、召喚された華の輝きは見事。
「緋匁」の中に「ヒ」と「メ」が隠れているのは小ネタ。
「篝火」(かがりび)
→夜の照明として使う火。時間帯設定の演出として起用。
「月の木天蓼」
→木天蓼(またたび)=満月の比喩。まん丸お月様。
「花の音 誘う」
普通のマタタビが猫を惹き付けるのと同じように、月のマタタビは花の音色を誘う。みたいなニュアンス。
「幽冥の形代」
幽冥(ゆうめい)って読むけど、語呂的に幽冥(ゆめ)と歌わせてる箇所。
形代(かたしろ)→呪術の道具。
「刹那の宴」(せつなのうたげ)
一夜限りのパーティみたいな。
「神籬(ひもろぎ)~羽衣(はごろも)」
この辺は語呂的に、雰囲気ありそうな単語を散りばめた感じ(特に意味は考えてない)
「不帰を渡らせ」
不帰(ふき)=二度と帰ってこないこと。
これを渡らせる=黄泉の国へのゲートを作る意(あの世→この世)。
「泡沫~永久 臨む」
泡沫(うたかた)=泡のように消えてしまう脆(もろ)さの比喩。
にもかかわらず永久(とこしえ)=永遠を望むというギャップ、パラドックスを演出。
華の明るさと世界観の暗さ、コントラストを描写した一曲。