広報誌9月号に折り込みされていた菟田野人権交流センターだよりに、「宇陀の歴史を訪ねるフィールドワーク」参加者募集とありました。
宇陀に伝わる吉光尼伝承をバスと徒歩で訪ね歩く企画です。
前々から興味があった吉光尼さんの伝承。
吉光さんとは浄土真宗の親鸞さんのお母さんです。親鸞さんが幼いころに亡くなったと言われていますが、宇陀の三か所には長生きして亡くなったとの伝承が残っています。
平成20年9月20日(土)、午後1時に人権交流センターを出発し、20名の参加で伝承地を巡ります。
宇陀と吉光さんについて詳しい奥本先生の解説を聴きながら、宇陀市室生区向淵にある正定寺へ向かいました。
見晴らしの良い場所に立派な建物が見えます。
吉光さんの伝承を記念した碑と本堂内部。
ここでは住職さんの説明に加えて貴重な宝物も見せていただきました。こういう機会でもなかったら拝見できなかった品々です。そしてお茶まで出していただきました。
境内ではシュウメイギクが美しく咲いていました。
次に榛原区上井足に残る伝承地へ。
三十八神社へ向かう宮橋手前に建てられている案内。そして吉光塚。「きつ子塚」「きつね塚」など呼ばれていたそうです。
そして吉光庵の遺品を守ってこられた本田家で貴重な遺髪や木造、版木を拝見しました。この本田家ではお菓子とお茶まで頂きました。本当にありがとうございます。
大宇陀区調子に伝承が残る歌歎庵の跡地は蜂が出て危険なようですので今回はパス・・・・。
源氏に関連がある巨大な五輪塔を見に行きました。
吉光さんは源氏の一族なので、この地に伝承が起こったのかも知れません。六孫王の墓と伝わる巨大な五輪塔です。
最後に、菟田野区の妙覚寺へ。
親鸞聖人の像が出迎えてくれました。ちょうど、秋の彼岸ということで「花講」という飾り付けがされていました。
こう言う花の生け方は独特らしいのです。
詳しく説明を受けましたが・・・足がしびれてしまった落王(*^_^*)。
気になったのはこの建物。聞いてみると太鼓台だとか。今では叩かれないそうですが、中に太鼓を置いてあるそうです。
半日間、近くに住んでいても知らなかった伝承を楽しく学べました。
もう少し調べてまとめてみたいと思います。