花火の後のはなし | 夫からみたセックスレス

夫からみたセックスレス

妻からセックスを拒否されてる夫のブログです。

夫側や男性が取り上げているセックスレスの問題って、意外と少ないように思います。

夫として、男として、僕なりに考えている事を書いていきます。

明るい話題は少なめですが、ご了承下さい。

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過去の記事をこちらにまとめました。

見て頂けると嬉しいです!

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夫からみたセックスレス

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お目当の箸巻きと綿飴を買って路肩に座る。

通行止めにしてあるため、普段車が走っているところに沢山の人が陣取っている。

この非日常が心を躍らせる。


「綿飴なんて、子供っぽいわね」


甘いものに目がない僕からすれば、これを買わずして他に買うものがあるのかと思う。

とりあえず、箸巻を頬張る妻を見て、この瞬間の幸せを噛みしめる事にした。




人々のどよめきとともに花火が打ち上がり始めた。

梅雨明け一発目の花火大会。

県内外からこの花火を見ようと人が集まる。

子どもの頃は夏祭りが嫌いだった。

好きでもない盆踊りを練習させられ、本番観客の前で踊る。

自分が楽しみたい祭りなのに、どうしてお客を楽しませなくてはいけないのか。

そんな事を不満に思ってたっけ。

今となってはいい思い出だ。




数千発の花火は30分ほどで終わりを迎えた。

僕たちは最後に上がる大きな花火を背中に歩く。

混雑に巻き込まれないために数分前に帰路につき始めたのだ。

歩きながら見る花火もいいな。

言葉にはせず、感慨に浸っていた。



妻の手を取り歩きながら、人気のない路地裏を歩く。

行きの道と違うが、妻は何も言わずついてきてくれる。

握っている手が汗ばんでいるのは、向こうも気付いているだろう。

不意に立ち止まって、口づけをする。

最初は驚いた素振りを見せていた妻も、身を任せてくれた。

こんなに興奮するものなのか。

人通りがないとはいえ、誰かに見られないかと思うとドキドキが止まらない。

このまま続きをしてみたい衝動に駆られた。


「ここでしてみないか?」


妻は恥ずかしそうだが、嫌では無いみたいだ。




最初で最後の経験を、ここでする事になった。




つづく