高尾山には私がまだ見たこともない山野草が多くあり、また見たことがあったとしても、最盛期( 最も良い状態 )に出会えていない山野草もたくさんあり、まだまだ興味は尽きない山です。

 

 

 

【 ナンテンハギ 南天萩 】

 

 遠目には鮮やかな紅紫色のボール状に見えました。ファインダーを覗いてピントを合わせる前に、黒いものが見えて紅紫色の花はファインダーの下方へ、ダイミョウセセリが食事にやって来たのでした。

 

 

南天萩にダイミョウセセリ

 

 

 

【 テイカカズラ 定家葛 】

 

 山道を歩いていると、扇風機の羽根やスクリューのように少し捻じれたような、独特な形をした白い花がよく落ちています。見上げてもそのような花は見当たりません。それでもよく見ると、かなり上にその存在が見つかります。常緑のつる性木本植物のテイカカズラはかなり上方へ這い上がり、高木の頂上に達するほど育つようです。

 

 

 

 

 

【 キジカクシ 雉隠 】

 

 茎の上部がよく分枝し葉が多数茂って、雉を隠す程なのでこの名があるそうです。太い茎に緑色の実が付いていますが、秋には真っ赤に色づきます。

 

 

 

 

【 イナモリソウ 稲森草 】

 

 白い花の縁はフリルが付いたようになっていて、その部分は淡青紫色もしくは淡紅紫色( 淡いピンク )です。また花冠は五裂( 上の写真 )が普通のようですが、六裂( 下の写真 )のものもよく見られます。

 

 

 

 

 

【 フイリイナモリソウ 斑入り稲森草 】

 

 葉に斑の入ったイナモリソウです。花も星咲きのようです。前回みつけた個体も同様でした。そしてすぐ隣に別の斑入りの葉が見られましたが、花は付いていませんでした。これも前回と同様でした。

 

 

 

 

【 出合った蝶 】

 

 上の写真はモンキチョウの雌かとも思いましたが、後翅によく目立つ紋はないのでモンシロチョウです。下の写真は翅裏の前部と後部分の境界の白いラインがS字で、後翅裏の上から 4 番目の眼状紋が明瞭なので( 拡大して見ないと 3 番目が不明瞭 )、ヒメジャノメより個体数が少ないコジャノメです。

 

モンシロチョウ

 

 

コジャノメ

 

 

 

【 サツキヒナノウスツボ 五月雛の臼壺 】

 

 残念ながら花後の姿です。坪型の白い花で、上部が紅紫色の部分がある変わった形の花を咲かせます。来年はぜひ見てみたいと思っています。

 

 

 

 

【 マタタビ 木天蓼 】

 

 ツル性の木本で、白い花が咲くと同時に葉が白くなり、遠くからでも良く目立ちます。「 猫にマタタビ 」と言われるとおり、猫に枝葉や果実を与えると陶酔します。ネコ科大型のライオンやトラでも反応するとか、いたずら心でやってみたい気がします。でも猫達に害はないのかなぁ・・・ 、面白半分はいけませんね !

 

 

 

 

【 ヤエドクダミ 八重蕺 】

 

 普通のドクダミとはかなり雰囲気が異なります。なんか貴賓があるような、私には同じ白色でも綺麗な陶器のように見えます。あの好きではない臭いもしない ?  ような気がします。

 

 

 

 

・・・高尾山花紀行  27  END・・・