タイトルを見て「 えっ、カッコウ って 悪( ワル )なの ? 」と思われる方もおられるでしょう。そうなんです。その鳴き声から爽やかな印象さえ感じますが、人間社会であれば、最高刑の処罰がくだされるような奴です。カッコウの仲間、杜鵑類( トケンルイ )と言われるものには、ホトトギス ツツドリ ジュウイチ などがいます。姿はよく似ていますが鳴き声はそれぞれ特徴的です。そして、どれも托卵という習性を持っています。
その托卵とは、ホオジロ オオヨシキリ オナガ などの他の鳥の巣に、自分の卵をその鳥の卵に似せて一つ生み落とします( 人間にはその違いが分かります )。替わりにその鳥の卵を一つ落とします。なんと他の鳥に自分の卵を温めさせて育てさせるのです。
托卵した卵は、必ず本来のその巣の卵より早くかえり、恐ろしいことにかえったばかりのその雛は、くぼんだ背中に他の卵を乗せて、その巣本来の卵を全部巣から落下させてしまいます。
もちろん親から教えられたわけもなく、これは生まれる以前から遺伝子に組み込まれた 本能 習性 ? なのでしょう。残ったカッコウ類の雛は、まんまと異種の鳥から独占して給餌を受け、あっという間に育ての親より大きくなり、十分に育つと礼も言わずに巣立ちしてしまいます。
極悪鳥ですよね ! これが自然の 仕組み・なりわい と言われても、私は 納得 容認 できません !
撮影場所 埼玉県さいたま市桜区上大久保 CANON EOS 50D
EF600F4L IS USM
絞り優先 AE f 5.6