今井科学 鉄人28号 のプラモデルは、会社が倒産したため現在は販売されておらず、当時物・復刻版ともに入手する手段は主にオークションになります。一般的には復刻版の未組み立のものが ¥4 ~ 5,000.-に対し、当時物は組立済で 2~3点のパーツ欠損のものが、10 倍程度の値がつきます。当時物の未組み立てで外箱・組立説明書があり、ランナーからパーツが外れていないことや、第一期のみに付いていたカードがそろっているなどとなると、プリウスの中級グレードの新車が買えるほどの値段になります。
写真 1 レストア完了
60 年も前の物ですので、完品であればそのくらいの価値になるのかもしれませんが、いくらなんでもプラモデルにそんな高額なお金を払うなど考えられません。それでも、頭のトサカ 背中のロケット 足の電池蓋 等が復刻版のパーツを加工・着色したものなどではなく、オール当時物のものが欲しいとは思っていました。
鉄人の光る目玉になるムギ球は欠損ですが、他は完全に当時物のものを安価で手に入れました。売るつもりはありませんが、これを ヤフオク に出品すればかなり利益が出そうです。写真 1 は手持ちのムギ球を取り付け、配線し直しやハンダ付け グリスアップ 稼動テスト などを終えて、あとはボディの前後部を接着し、トサカ を接着する工程を残すのみとなった状態のものです。
写真 2 全パーツ集合
写真 2 、ギヤボックスはオール金属製( 復刻版はプラギヤ )、モーター( 赤丸印 )は マブチ NO.15 モーター、ピニオンギヤ( 青丸印 )はイモネジ式真鍮製ギヤ、黄色丸印はハンダ付けが浮き上がって通電不良を起こしていた箇所、ハンダを特盛りしておきました。→ 古いモーターではよくあることで、見た目では分かりません。ひょっとすると、前オーナーが手放した原因かもしれません ?
写真 3 ギヤボックス
写真 4 背面ボディ内部 電源スイッチと配線
下記は過去の私のブログ記事で、当時物と復刻版の相違点を述べた記事のリンクです。よかったら見てください !
動画あり
この鉄人プラモはボディやトサカパーツを接着した痕跡はなく、そのため非常に綺麗な状態です。しかし左右の腕や電池蓋の金具止めパーツは、接着剤のはみ出しが多々あります( 写真 4 , 5 )。当時の 10 歳前後の子が作ったものですから、接着剤はみ出しは必然です。ましてや、電池蓋の金具止めパーツはしっかり接着しないと、すぐ外れてしまいます。
写真 5 足の電池蓋の金具止めパーツ 接着剤はみ出し
写真 6 腕の接着剤はみ出し
写真 7 組立説明書( インスト )