この日はとにかく暑い日で、片手で首からぶら下げたカメラを押さえ、もう一方の手でウチワを扇ぎながら歩きました。水分は十分に用意しましたが、皆さんは御存じでしょうか ?  水分補給はスポーツドリンクばかり飲んでいると良くないようです。失われた水分や塩分を素早く補うのは良いのですが、糖分も入っているので、摂取し過ぎると太ってしまうらしいです。若い頃に一緒に登山した女性達からよく聞きました。また、高血圧の人は塩分の摂り過ぎにも注意が必要です。私は 1/3 は天然水にしています。

 

 

 

【 ツレサギソウ  連鷺草 】

 

 もう一ヶ所の個体は盗掘されたと聞きましたが、ここのは無事でした。また、少しタイミングが遅いかなと思いましたが、ぎりぎりセーフでした。すぐ上に咲いていたであろう一輪はすでに枯れており、この写真の個体も、二つとも其々唇弁の先端が少々黒くなっている花がありました。それともう少し柔らかい光のもとで撮りたかったと思いました。でも何とかあえて良かった。

 

 

 

 

【 出合った蝶達 】

 

 アサギマダラは、捕獲時に日付と場所を特殊ペンで羽に書いて放ち、再度捕獲された際に移動距離を調べると、最大約 2,500㎞ も旅したことが分かった蝶です。訪花として  フジバカマ  ヒヨドリバナ  ウツギ  などがあげられます。ツマグロヒョウモンは、私は雌の方が好きです。ダイミョウセセリは翅を広げてジッとしていてくれましたが、他は翅をゆっくりですが開閉して、タイミングが合わずに、撮れたのは翅を閉じたところばかり、翅を広げた姿がなかなか撮れませんでした。

 

 

マルバウツギに訪れたアサギマダラ

 

 

ツマグロヒョウモン( 雄 )

 

 

ダイミョウセセリ

 

 

 

【 エゴノキ 】

 

 白い花が下向きに咲いていますが、よく見るともう既に実がついています。この実を大好物としているのがヤマガラ( 山雀 )です。果肉の部分はサポニンという毒があり、ヤマガラはこれを取り除き、中の種を食べます。足で押さえてこの実を突く姿が可愛いです。ほとんどは実から種を取り出して、どこかへ持っていきます。貯食と言う行動です( 20210906 ヤマガラ エゴノキの実の貯食 )。どこかへ隠して直ぐに戻って来て、また次の実に取り掛かります。ヤマガラのこの行動が見られるのは秋です。熟すのを待っての行動でしょうか ?

 

 

 

 

【 トチバニンジン 栃葉人参 ? 】

 

 チョウセンニンジンの仲間で、葉が栃の木の葉に似ていることから、トチバニンジンの名が付けられました。その地下茎が、熱  咳  痰  胃痛  などに効能がある生薬となります。栃に似た葉を輪生し、中心部から伸びた茎の先端の球状花序に白っぽい小さな花を多数つけます。秋になり実が赤く熟し、全体が赤ければトチバニンジン、実の先端が黒くなればソウシシヨウニンジンとなるのだそうです。今年はそれを確かめたいと思います。

 

 

 

 

【 オカタツナミソウ 丘立浪草 】

  

 タツナミソウの仲間も種類が多く、タツナミソウ  コバノタツナミソウ  オカタツナミソウ  シソバタツナミソウ  ヤマタツナミソウ  など多くの種類があります。立浪草  小葉の立浪草 は花付きが上下に長い、丘立浪草 は花付きがあまり上下にならず同じ高さ、そして葉裏には腺点がある。↙

 

 

 ↘ 紫蘇葉立浪草 は葉脈に赤紫褐色の斑が入り、裏面が紫色を帯びていれば分かり易いが、そうでない場合もあり、その際は葉の大きさが上ほど小さいなどが同定のポイントとなる。山立浪草 は他の立浪草は茎から出た花が根元で急に直角に曲がるので、花は真上に向かって立つが、山立浪草は約60度曲がるだけなので、30度ほど傾いて咲きます。これらが私の立浪草の簡易識別ポイントです。

 

 

 

【 スズムシソウ 鈴虫草 】

 

 前回見た スズムシソウ が一昨年か昨年に見たものとは異なる個体のように思えて、周囲を探してみました。あまり踏み込まずに、踏み跡でルート化している所のみ探しましたが、他には見つかりませんでした。

 マクロレンズで接写をしてみました。蕊柱の先端の黄色い花粉塊は無くなっていました。根元近くに足をおいてはいけないと思い、腰を曲げて上体を前方へ出した無理な姿勢で接写撮影したので、少々腰を痛めてしまいました。

 

 

 

 

 

 

【 小仏城山の天狗像 】

 

 何度も見ていますが、カメラには納まっていませんでした。怖そうな顔をして「 俺も撮ってくれ 」と言うので撮りました。考えてみたら、これを製作するのは大変な作業でしょうね。後ろに写っているメニューが気になりましたが、100 円高い ぜんざい はお餅入りでしょうか ?  ビール 350m l  450 円 は下より大分割高ですが、ここまで運ぶのは大変だもんなぁ・・・ 、でもかなりの所まで車で運べるのか ?

 

 

 そろそろ サンコウチョウ の囀り( 月 日 星 ホイホイホイ と鳴くので三光鳥 )が聞けるのではないかと思っていましたが、願いはかなわず。かわりに ホトトギス が私の後をついて来るように鳴き、遠くで ツツドリ が良く響き渡る 「 ポッ・ポッ・ポッ・ポッ・ポッ 」と大きな竹筒をたたくように鳴いていました。

 

 

・・・高尾山花紀行  26  END・・・