予報では一日中曇りでしたが、降られることも覚悟しなければならないような空模様でした。そんな天気でも高尾山へ向かう京王線の車中から、富士山を見ることができたので、なんとか天候がもつのではないかと期待しました。普段より暗いので、シャッタースピードが遅くなってブレるのを防止するため、ISO 感度を上げて撮影することにしました。

 

 

 

 

 

 岩場にうちつける波のような形をした花の小葉の立浪草、シロバナタツナミソウと一緒に咲いています。葉に軟毛が多く、ビロードタツナミという別名があります。タツナミソウとの判別は全体に大きさが異なることですが、確かなのは葉の鋸歯がコバノタツナミソウは少なく、5~6対しかないのに対して、タツナミソウの鋸歯は、7~14対と多いことです。

 

 

 

 

 

【 カヤラン 榧蘭 】

 

 数年前から、この季節にこのルートを通っていますが、カヤランが咲いているのには気が付きませんでした。花探し登山ですので、基本的に下の方ばかりを見ているためでしょう。私の知るカヤランの中では比較的大きな株です。残念ながら少し元気がなく、花はうつむき加減でした。季節外れの暑い日があったせいでしょうか ?

 

 

 

 

【 セッコク 石斛

 

 上を見上げて写真を撮っていると、年配の女性が来られたので「 まだまだですね ! 」と声をかけると、「 いやいや、2 ~ 3 日だよ 」、う~ん 先程の カヤラン の少し上にも セッコク があり、二輪だけですが完全に開いていました。どうでしょうか ?  私は当初一週間後ぐらいかと思ったのですが・・・ 、花の最盛期は短くてその種類や天候によりますが、せいぜい前後三日の一週間ほどではないでしょうか ?  最盛期ど真ん中に出合えたらラッキーですね。

 

 

 

 

【 アメリカスミレサイシン 亜米利加菫細辛 】

 

 またまた発見してしまいました。正確な名称は ヴィオラ・ソロリア・フレックルス 、通称 ソバカス です。自然の固有種が駆逐されたり、交雑種ができてしまう可能性が考えられるので、高尾山では見たくない菫です。

 

 

 

 

  

 

 今回は、鯉のぼり🎏・鎧・兜・チューリップ そして コアラ のようです。こどもの日にちなんだ展示でした。

 

 

 


【 ジュウニヒトエ 十二単 】

 

 雅( みやび )な名称の山野草です。控えめな淡い紫の花の色がいいのかもしれませんね。後から来た女性が「 右の二つが少し曲がってますね 」、「 えー、以前に小枝がのっていたので取ってあげたんです 」、「 優しいんですね 」、「 皆さん、そうおっしゃいます 」

 

 

 

 

【 ホウチャクソウ 宝鐸草 】

 

 自宅には斑入りの ホウチャクソウ がありますが、これは園芸種のようで、園芸種には「阿波の月」「白覆輪」「初雪」「黄金葉」などがあり、我家の庭のは「白覆輪」のようです。もう花期は終わり、すでに青い( 緑の )実が付いています。

 

 

 

 

【 クサノオウ  草の黄(王)】

 

 名は葉などを傷つけると橙黄色の乳汁を滲出するので草の黄、また皮膚疾患に有効な薬草という意味で草の王だという説があるようです。よくありがちですが薬草という反面、アルカロイド系の毒を持っていて、前述の橙黄色の乳汁に触れるとかぶれる恐れがあります。

 

 

 

 

【 ツレサギソウ 連鷺草 】

 

 まだまだ蕾の状態ですが、多少花の色( 白 )が出てきています。これから約一ヶ月後に、鷺が連なって飛ぶような、いや私としては、少々痩せたクリオネが群れ泳ぐような、白い花が見られると期待しています。

 

 

 

 

 

【 オオバウマノスズクサ 大葉馬の鈴草 】

 

 他の木に絡みついているツル性植物で、その大きな葉っぱを目当てにルート脇をゆっくりと歩いて探しました。葉はよく見つけられましたが、花はなかなか見つからず、花後の萎れてしまったものがほとんどでした。下の写真のものが一番形がよかったものです。


 

 

・・・高尾山花紀行  24-②  へ続きます・・・