スミレ類は十日前と比較して、ヒナスミレ・フイリヒナスミレはほとんど見られなくなり、エイザンスミレは少し多く見掛け、タチツボスミレ・ナガバノスミレサイシンは変わらず多く見られました。そうそう、マルバスミレが見られるようになりました。また、ニリンソウはかなり咲き揃って来ました。もっとも、通ったルートにより大きく異なってくると考えられます。

 

 

 

【 エイザンスミレ 叡山菫 】

 

 最初の写真はかなりの美人さんです。 2 枚目はまとまって咲いている様子、次は葉の形状を中心に写し、 4 枚目は側弁の基部の毛がよくわかる写真、最後は綺麗なピンクの花の個体を写しました。

 


 

 

 

 

 

 

【 マルバスミレ 丸葉菫 】

 

 その名のとおり、葉が丸く花弁も丸っこいマルバスミレです。純白でたいへん清楚な印象を受けます。側弁と唇弁には濃紫の細い条が入り、長さ 6 ~ 7mm の 距は紫色の斑点があります。ほんのりと淡紅紫色( 薄いピンク色 )の個体があるようですので、探してみたいと思います。

 

 

 


 

 

 

【 センボンヤリ 千本槍 】

 

 花の色は白から赤紫で別名がムラサキタンポポ 、これは理解できるのですが、千本槍の名は納得できません。花弁は 8 本で千本には程遠いじゃないか・・・? どうやらこの名は秋の閉鎖花が開いた冠毛の姿で、多数の毛槍の玉状の様子に見立てて付けられたようです。タンポポの白く丸い綿毛が、茶色の毛ダルマ状になったと想像すればよいようです。秋に見てみたいものです。

 

 

 

 

 

【 キブシ 木五倍子 】

 

 長さ 5 ~ 10㎝ にもなる 総状花序に、淡黄緑色の可憐な花を密に垂れ下げてつけます。藤のような花序に黄花が付くので黄藤( キフジ )の別名もあります。花言葉は一つの枝に花が集まって咲く姿が、仲良く連なっているように見えることから「 待ち合わせ 」「 出会い 」だそうです。


 

 

 

 

・・・高尾山花紀行  22-③  へ続きます・・・