前回と同じような天候で、予報では早朝に晴れ間はのぞくものの、その後はずっと曇りで暗くなってから雨とのことでしたが、ほぼ一日好天に恵まれました。ターゲットはイチヤクソウとウメガサソウの開花した写真をしっかりと撮ることでした。

 

 

 

 

 ケーブルカーは車輪の交換作業のため運休で、初めてリフトに乗りました。料金はケーブルカーと同額、所要時間はケーブルカーの倍の 12分ですが、天気の良い日は開放感や爽快感があっていいと思いました。

 

 

 

 

【 イチヤクソウ 一薬草 】

 

 開花を期待して度々訪れて、やっと開いてくれました。漢字で 「 一薬草 」 一番よく効く薬草という意味で、効能は 降圧 ・ 利尿 ・ 消炎 ・ 止血 などだそうです。群生することはないようですが、花色の赤い紅花一薬草は深山でよく見られ、群生して咲くことか多いようです。

 

 

 

 

 

【 ムラサキムヨウラン 紫無用蘭 】

 

 前回訪れた後の台風 2号の雨風の影響で、おそらくダメだろうと思いましたが立ち寄ってみたところ、近くにあったムヨウランは茎のみになっていたり、傷んだ花の哀れな姿となっていましたが、一方のムラサキムヨウランは、前回開いていた花は落ちていましたが、その上にあった蕾が開いていました。

 

 

 

 

【 エゾスズラン 蝦夷鈴蘭 】

 

 別名はアオスズラン ( 青鈴蘭 ) です。まだ蕾の状態ですが、二人連れのご年配の女性に教えていただきました。蕾の数からして 15 ~ 20 ぐらいの花をつけそうです。あとどのくらいで開花するのでしょうか ? まだまだかなり先になりそうです。「 ツチアケビはご覧になりましたか 」 「 ムラサキムヨウランは ?」 などと声をかけてくれました。ユックリユックリと坂を上って行かれました。あのくらいのペースが山野草の発見には良いのかもしれません。

 

 

 

 

【 ウメガサソウ 梅笠草 】

 

 前回、まだ蕾の状態で程よい良い距離の所にあるのに目をつけていましたが、花は開いたもののうつむいてしまっています。また同じく前回見つけた別の所のウメガサソウも、その場で出会った方も私と同様に期待していたらしく、一緒に坂道を一往復半しましたが、見つけられませんでした。

 

 

 

 

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 上の三つの花弁の赤い斑紋が可憐なユキノシタ、これから開く蕾もありますがほぼ満開状態です。小さな花ですが、これだけたくさん咲くと豪華で周囲を明るくしてくれます。

 

 

 

 

ミ 

 

 ムサシアブミは武蔵の国 ( 現在の東京都 ・ 埼玉県 ・ 神奈川県の北東部 ) で発見され、馬具の鐙 ( 花は上下逆さ ) に似た形をしていることからつけられた名だそうです。花 ( 仏炎苞 ) は暗紫色と薄緑白色のストライプ模様になっています。

 

 

 

 

【 富士山 】

 

 今回の富士山は今まで見てきた中で一番分かりづらく、周囲の淡い水色に溶け込み霞んでいて、初めてここからから富士山を望む人は、見つけるまで少々時間がかかりそうです。「 あった あった あそこだ ! 」という声が聞こえてきました。

 

 

 

 

【 ギンリョウソウ 銀竜草 】

 

 地表に顔を出して間もないギンリョウソウ、今の時期あちこちで見かけるカエルの卵 ( 全体の大きさがウズラの卵大で白い小さな泡の塊り ) と互いに間違えそうです。

 

 

 

 

【 クモキリソウ 雲切草 】

 

 数えてみたところ全部で 15 個 ぐらい咲きそうですが、15 個 全部は下の方が枯れてくるので望めないと思われるので、 10 個程度咲いた姿を見たいものです。花は淡緑色または黒褐色で、それぞれ 「 アオグモ 」 「 クログモ 」 と呼ばれるそうです。心配なことに確か三株並んでいたはずですが、真ん中のが見あたりません。

 

 

 

 

【 ツチアケビ 土木通 】

 

 見るたびに大きくなってきています。去年は別な所のものですが、花が開いた状態を写したのは六月の末日でした。今年は少し早いと思いますが、はたしてうまく捉えられるでしょうか ?

 

 

 

 

【 トチバニンジン 栃葉人参 】

 

 すでに落ちてしまった花もありますが、まだ蕾の状態のものもあります。もう 2 ~ 3 日早いほうが良い状態だったようです。白い花かと思ったのですが、白いのは雄蕊で花は淡黄緑色でした。後ろに蜘蛛さんがいます。

 

 

 

 

 

【 ヤマボウシ 山法師 】

 

 私の脳裏では、よく昼食をとる ベンチ & テーブル の傍らのヤマボウシの最盛期は過ぎたので、もうヤマボウシの適期は終わったと思っていましたが、その少し下にあるヤマボウシは今まさに最盛期でした。

 

 

 

 

【 キツネノボタン 狐の釦 】

 

 山野草でキツネノカミソリ ・ キツネノマゴ ・ キツネノボタン、きのこでキツネノエフデ ・ キツネノチャブクロ ・ キツネノカラカサなど、名にキツネとつくものは多くありますが、やはりキツネとつけば 「 化かされる 」 というイメージがあります。キツネノボタンの由来は葉の形が 「 牡丹 」 に似ていることから、 「 キツネ 」には 「 騙される 」 または 「 有毒である 」という意味があるそうです。

 

 

 

 

【 ニホンザル 日本猿 】

 山野草を探してルートから少し外れてウロウロしていると、奇妙な声が聞こえてきました。最初は子供のふざけた声かと思ったのですが、木の枝を移動する灰茶色の姿を見て猿だと分かりました。正確には不明ですが 10 匹前後の群れのようです。猿も特に大きな群れは結構怖いです。目を合わせない ・ 群れの進路を妨げない ・ 餌をやらない 等を心がける必要があります。

 

 

 

 

【 ムラサキシジミ 紫小灰蝶 】

 

 灰茶色の翅の色をした小灰蝶がいました。次の瞬間広げた翅の表側は 「 ハッとするほど 」 あざやかな青紫色をしていました。

 

 

 

 

【 アサギマダラ 浅葱斑 】

 

 ウツギの花にアサギマダラが 5 頭 ( 蝶の単位は正式には頭ですが、匹や羽も間違いではありません ) とクロアゲハ ・ モンシロチョウが群がっていました。当然ですがアサギマダラはフジバカマやヒヨドリバナだけが好みではなく、ウツギの花も美味しそうにしていました。

 

 

 

 

【 ダビドサナエ 】

 

 胸部に 2 本の筋があり黒黄カラーが雌で、筋がなく黒青カラーが雄のようです。トンボの飛行能力は 宙返り ・ ホバリング ・ 急旋回 ・ バック など素晴らしいと思います。