ムラサキムヨウランを目的に高尾山に出掛けました。天気予報では朝のうちは晴れ間もあるものの、その後はずっと曇りということでした。降られることも覚悟していましたが、ほとんど晴れの良い天気に恵まれました。

 

 

【 ムラサキムヨウラン 紫無葉蘭 】

 およそ一年前、二日前に友人から撮影したばかりの紫無葉蘭の写真を送られて、休みをとって撮影に来たという方に出会いました。一緒に探しましたが見つかったのは萎れ果てた残骸でした。今年はその場所に影も形もなく、周辺をうろついていると、よくご高尾山に御一緒するご夫婦に偶然会いました。ご夫婦は紫無葉蘭の新情報を入手したところでした。

 

 

 

 

 

【 ムヨウラン 無葉蘭 】

 無葉蘭は葉が無く、葉緑素も無いので光合成はできません。ベニタケ属やチチタケ属のキノコに寄生する菌従属栄養植物です。花色は普通は淡い黄褐色ですが、薄い焦げ茶色や赤茶色っぽく見えるものがあります。不思議な魅力を持ったラン科ムヨウラン属の多年草です。

 

 

 

 

 

 

【 サイハイラン 采配蘭 】

 花が垂れたり閉じ気味ではなく、ハの字に大きく開いたところを下から少し見上げるように撮影すると、ピンク色の蘭らしい花を表現できます。

 

 

 

 

 

 

【 ツチアケビ 土木通 】

 一週間でほぼ 1.5 倍に成長しました。去年の開花実績は 6月末でしたが、今年のベストの開花時期は私の予想では、今月第四週中頃と思います。はたしてどうでしょうか?

 

 

 

 

【 イナモリソウ 稲森草 】

 5 枚の花弁の縁回りが波打ち、淡い青紫色または紅紫色の花を1 ~ 2 個咲かせます。

 

 

 

 

 

【 ホシザキイナモリソウ 星咲稲森草 】

 イナモリソウの変種で、花弁の縁が内側に折りたたまれる状態で咲くので、細い星形に見えます。

 

 

 

 

【 ウメガサソウ 梅笠草 】

 石垣の上の木の根元におよそ 20 ぐらいの梅笠草がまとまっていて、開いているものもありますが遠くて満足のいく大きさには写せません。その下にはまだ蕾の状態のものがありました。

 

 

 

 

 

【 ギンリョウソウ 銀竜草 】

 一週間程前はまだ出たての幼い状態でしたが、背丈が少し伸びて円筒形の花の先端からは青い雌蘂と薄茶色の雄蘂の先端が見えるようになりました。

 

 

 

 

【 ユキノシタ 雪の下 】

 前回訪れた際は数輪しか咲いていませんでしたが、二週間後の今回は咲き乱れるように満開状態です。ユキノシタは上の 3 枚の花弁に赤い斑紋が入るものと、黄色の斑紋が入るものがあります。赤いものの方が華やかですね。