山野草の観察 ・ 写真撮影が趣味の友人御夫婦が、SNSで得たアケボノソウの情報を頼りに、久し振りに高尾山に出掛けました。その場所の詳細は不明で、僅かなヒントがあるのみでした。

 その場所のあたりで出会った女性は、同じ目的でアケボノソウを探していました。しかも一年前に見ているのだそうで、辺りをウロウロして迷いそうにもなり、このままでは納得がいかないということで、一緒に探してどうにかアケボノソウに出会えました。宝探しのようでした。

 

 

【 アケボノソウ 曙草 】

ひと月前の別な所の曙草より背丈が高く

花が小ぶりで雄蕊の葯が小さいようでした

普通花弁は 5枚、でも 4枚のものも ・・・

 

 

この株は通常の 5裂合弁花に 4裂が混じっている

 

中央が 4裂 左右が 5裂、下の蕾は 5裂かな、3 ~ 8裂まであるそうです

 

 

 

 

 

 


【 コウヤボウキ 高野箒 】

高野山では弘法大師の教えで

果樹や竹などの植栽が禁止だったため

これを使った箒が用いられていたそうです

草本のようですが木本だとのことです

 

 

高野箒や柏葉白熊には、よくこの虫が張り付いています

 


【 カキドオシ 垣通し ? 】

葉や花全体の形状はカキドオシですが

花弁の毛や雄蕊雌蕊の形が異なるようです

第一に今は秋、カキドオシの花は春です


 

 

【 カシワバハグマ 柏葉白熊 】

高野箒との違いは葉が柏葉形状で

筒状花の裂片が高野箒のように

キチンと真後ろには巻かず

少し捩れながら弱めに巻きます

 

 

 

 

【 センブリ 千振 】

現の証拠とならぶ薬草

別名は当薬

当 ( まさ ) に薬の意味だそうです

 

後ろの黄色の花はヤクシソウ

 

 

 

【 タニソバ 谷蕎麦 】

ミゾソバと思っていましたが

やけに白いので調べてみました

色や葉の形状からタニソバのようです

 

 

 

【 セキヤノアキチョウジ 関屋の秋丁字 】

是非とも見てみたい山野草でした

今日の山野草探索登山も終わりだと思った頃

出会えて嬉しかったです

 

 

 

 

【 シモバシラ 霜柱 】

地上部は枯れても根は生きており

枯れた茎の道管は水を吸い

氷点下になると道管内の水が凍って霜華に

 

 

 

【 イタドリ 虎杖 】

 

イタドリ水車:茎の両端に切り込みを入れ

しばらく水に晒すと

蛸さんウィンナーのように外側に反る

中空の茎に芯を入れて流水に置くと

水車のように回るそうです