トラッキング現象とは、長期間差しっぱなしになったコンセントと電源プラグの間にホコリがたまり ( 写真 1 の赤部分 ) 、そこに湿気が加わることで、電源プラグの端子の間で火花放電が繰り返され、 その熱がコンセントに接する絶縁部を加熱し、電源プラグの端子間に「トラック」と呼ばれる電気の道ができてしまいます。これがやがては火災につながってしまいます。

 

 

     

    写真 1

 

 

 炊事を行う台所で長期間コンセントを差しっぱなしの冷蔵庫のコンセントとプラグ ( 冷蔵庫の影で見えない場合が多い ) 、あるいは脱衣所の洗濯機のコンセントと電源プラグなどは湿気が多い所にあるので要注意です。また湿気の多い所で長期間使用していないコンセントは、トラッキングだけでなく、小さな子供さんなどの感電事故防止も含めてコンセントキャップ ( 百均 ) をしておくとよいと思います。

 

 

     

    写真 2  コンセントキャップ

 

     

     

    写真 3  使用されていないコンセントにキャップをしたところ

 

 

 トラッキング防止には数か月おきでよいと思いますが、台所の冷蔵庫や他の電化製品そして脱衣所の洗濯機等のコンセントとプラグの点検 ・ 清掃をお勧めします。冷蔵庫は重いですが、普通後ろ側の角二箇所はキャスターが付いていますので、前部を少し持ち上げれば手前に引き出すことができます。

 また、下の写真のもの = トラッキング防止カバー ( 百均 ) とでも名付けましょうか。これが完全とは言えませんが、トラッキング防止に役立つと思います。

 

 

     

    写真 4  トラッキング防止カバー

 

 

     

    写真 5  カバーを介してコンセントにプラグを差し込んだところ

 

 

 尚、電源プラグが少し大きくてカバーにキチンと入らないような場合は、コンセントへの接続が不確実となりますので使用不可となります。