これまで紹介してきた 2chラジコンの74式戦車 ・ 61式戦車 ・ T34/85中戦車は下記のような基本的な方式で製作してきた。ここで M41軽戦車を具体例として、その詳細を数回に分けて記してみたいと思います。

 

      〇 ギヤボックスはタミヤの楽しい工作シリーズ NO.30 DUAL GEAR BOX SET ( 絶版品 ) 、もしくは        1/35 の旧リモコンモデルの中古ギヤボックスを使用

      〇 サスペンションはピアノ線を用いたトーションバー方式

      〇 ラジコンシステムはネット販売で、中国製送受信ユニットを台湾経由の国際郵便で入手

 

 

     

写真 1 外箱

 

 

 【 各ユニットのセットスペースの検討 】 このモデルはディスプレイモデルだが、以前に有線リモコンモデルが発売されており、ギヤボックスはジャストフィットするものの、ラジコンの受信基盤や電池ボックスが収まるか、メインスイッチをどこに設置するかなどを検討する。場合によっては、其々の向きを変えたり、より小さな電池ボックスがないか、また受信基盤の上に電池ボックスを重ねるなどスペースを 3次元で考える必要があり、長時間四苦八苦することもある ( 写真 2 ) 。

 

 

     

写真 2 スペースの検討

 

   

 【 ギヤボックス 】 今回はヤフオクで手に入れたリモコンモデルの中古ギヤボックスを使用することにした。NO.30のギヤボックス ( 絶版 ) は多少手間がかかる。写真 3 の左がリモコンモデルのもので中央がNO.30のもの、赤丸部分は不要なので取り除かなくてはならない。また黄色丸のナットは起動輪の受けの大きさに合わない。青丸のナットよりあきらかに小さい。M 3  ピッチ = 0.5  二面幅 ( スパナサイズ ) = 6.0 のナットがあれば良いのだが、ホームセンター等をあたったが無い。黄色丸ナットを使用して起動輪の受けに樹脂で固めてしまうこともできたが、起動輪の取り外しを可能にしたい場合は、0.2 ~  0.3 ミリ厚の真鍮板等をナットと受けの間にリング状にしてかませるなどの必要がある。

 

 

     

写真 3 二種のギヤボックス

 

 

 そんな訳でヤフオクで入手したリモコンモデルの中古ギヤボックスを、清掃 ・ 注油して動作テストをしていたところ、ガツッという音がしてストップした → ギヤが噛んでしまったのだ。よくよく観察すると、歯車の一つにあやまってルーターかグラインダーのようなものが当たって、削れてしまったような痕跡が見られた ( 写真 5 )。そこでギヤボックスを分解して ( 写真 4 ) 、破損して保管してあった NO.30 のギヤボックスの、同位置に使用されているギヤの使用を試みた。ところが、なんとギヤの大きさが違っていた。そっくりと思っていたギヤボックスだが、NO.30 のギヤの方が大きいのが判明した。当然ながらこれは使用不可である。

 

 

     

写真 4 分解したリモコンモデル用ギヤボックス

 

 

     

写真 5 傷んだギヤ

 

  

 そこで傷んだギヤの歯にダイヤやすりをあてた。歯の谷部の形を整えれば、なんとか行けるのではないかと考えたのだ ( 写真 6 ) 。ギヤボックスを再度組立て直して長時間回してみたが良好であった。

 

 

     

写真 6 修正したギヤ

 

 

                                              ・・・< 続く >・・・