昨日水曜日の夜。


夕食後


たまにはひとりで飲んできたら?


珍しく女房がそう言ってきた。


最近疲れているようだし


気晴らししてきたら?


翌日バイトは休み。


いやお金も使うし悪いからいいよ


といいつつ最終的に


お言葉に甘え行くことにした。


行き先は馴染みのカラオケスナック。


ここは37歳美人ママが営むお店だ。

たまに焼きもち妬く女房のこと

ママもわかっているので

いつも気を使わせてしまう。

でも今回は


女房も居なければ他の客も居ない。


今日はもう誰も来ないね。


ママは表の看板のネオンを消した。


キープボトルを用意してもらう。

ママにもお酒を勧めた。

私の隣に座る。

ママは煙草に火をつける。


女房以外の女性とサシで過ごす。


思えばそんなシチュエーション


もう随分とご無沙汰だ。


わずかに感じた静寂のひととき。


その空気感が心地よかった。


改めてゆっくり話したのは今回初めてだ。


お互いの素性を語り合う。

ママのことも色々知る事ができた。

そしてお互い離婚経験があるので

そのあたりの事も色々語った。

気かつけば時計は22時を指す。

程よい所で帰ることにした。

この日の夜の部

客は私だけだった。

大してお金落とさないのに申し訳ない。

カラオケは1曲も歌わなかった。

平日のスナックもたまにはいいな。