東海ではカウベルの話をよく聞かされました。分かり易く言い切ると“子供本人がヤル気にならないと周りがどれだけ騒いでも無駄”ということです。親が必死になって情報収集して塾や家庭教師を強制しても無駄ということです。『帰宅してもグチグチ言われるだけだから自習室にいた方が気が楽だ』と言っていた子がいたそうですが『家の子は遅くまで塾の自習室で頑張っているのに成績がサッパリ』と母親がぼやいていたそうです。

 

耳元でガランガランとカウベルが鳴っていたことに子供は浪人してから気付いたようです。高二・高三とA群だったので志望校を下げれば現役で何処かに進学できていたとは思います。志望校の合格に必要な偏差値に理解が不足していたので浪人することになったのだと思います。現役の時に大手予備校にお世話になっていたらもう少しシビアに偏差値を分析していたかもしれません。中高六年間無駄に大手予備校の現役コースに通わせた話も聞いていますし大手予備校の勉強をフォローするためにプロ家庭教師を付けた話も聞いています。分析結果を役立たせないと意味がないようです。

 

中学受験で結果を出した優秀な子だけしかいませんしプライドの塊のような子ばかりでした。勉強のモチベーションを維持し続けて頑張ったこはそれなりの結果を出していたと思います。中学受験塾の所属校で奇跡の合格と言われていた子が現役で京大に進学しました。中学受験塾で一緒だった頃に片手間の勉強で東海中学に合格した風でもなかったので六年間キチンと勉強を積み上げた結果だと思います。灘蹴りして東海に進学して太鼓の達人の名人になった子もいました。最低ラインの勉強さえしていればカウベルが鳴って追い込めば復活する子もいました。女かギャンブルに嵌った子は復活は難しいようでした。教室の後ろで麻雀をやっている子達は当たり前ですがお金を賭けています。負けた子は負けたままでは引き下がりませんし勝ち続けた子が『勝ち逃げか』と詰められると抜けられません。錦のホステスさんが『高校時代に東海の子と付き合ったことありますよ』という話になったことがあって『ギュッと手を強く握られて千種のホテルに連れ込まれたことがあるけど何もできなかったから私が優しく教えてあげた』と教えてもらって驚いたことがあります。親から貰った小遣いからラブホ代まで捻出して狂っていたら真面な大学に進学できなくて当たり前です。