子供が入塾した時のテストゼミは下から二つ目のクラスで★を貰っていました。何とか持ち堪えてひとつ上のクラスに上がったら『俺は入塾した時ははTN3だったんだ嘗めるんじゃないぞ』と言ってきた子がいたそうです(TNが維持できなくてKSに落ちたことを自慢しているようなものです。)。子供が上のクラスと行ったり来たりするようになって“どうしたら上のクラスで定着できるか”塾で相談してみたら『下のクラスで基本をしっかり勉強していきましょう』ということでした(子供さんの能力では上のクラスは無理)。下のクラスの子が上のクラスに上がる指導をする時間も能力も塾にはないことがハッキリと理解できました。

下のクラスではテキストの解説をして基本問題の演習をするだけで精一杯でしたが上のクラスでは応用問題の演習がメインでした。予習禁止の塾でしたがテキストの内容くらいは自力で理解して基本問題までは解いてくるのが前提の授業でした。成績が悪くて下のクラスに落ちてくる子も下のクラスでは余裕で結果が出るのですぐに上のクラスに戻ります。下のクラスから上のクラスに上がって上のクラスを維持しようとすると上のクラスの子が普通にこなしている勉強に追い付き追い越す必要がありました。

子供は小五の四月の入塾だったので二月からキチンと入塾して頑張っている子に追い付かなくては話にならなかったし小四から入塾していた子に追い付き更に早くからキチンと準備している子に追い付かないと結果は出ませんでした。小五の夏休みは母親が寄り添って乗り切りました。勉強机は子供部屋からリビングに移動して“勉強している筈なのに勉強していない時間”は潰してあったし中学受験に挑戦しない小学校の友達からのピンポン攻撃は完全にシャットアウトしました(外出を許すと約束の時間までに帰宅しないからです)。中学受験に挑戦しない小学校の友達は中学受験塾に通うこともないし塾の準備をする必要もありません。成績に余裕のある子は別ですが志望校の合格が狙える成績が取れていないなら必死に足掻かないとどうにもなりません。

 

中学受験に挑戦して結果が出るまで勉強する習慣を身に付けた子が勉強をし続けないと結果を出し続けられません。中学入学時点でグリーンコースとSEAの両方に通う子もいました。高校で関西の鉄緑に通った子もいました(入塾試験に受かったということですし現役で理Ⅲに合格されたと聞いています)。

子供が東海に進学したら異常にマザコンの子が多かったのですがそれ位に親が寄り添わないと中学受験の重圧に耐えられないのだと思います。小学生の時から自律的に勉強していたと思えるような子はオーラを放っていましたし顔と名前が思い浮かぶくらい少人数です。中高で結果を出している友達から刺激を受けると自律的に勉強できるようになります(手を繋いで仲良く成長していくイメージではありません)。朱に交われば赤くなるというように変なのに関わると堕ちていきます。