中学受験に挑戦することを決めて中学受験塾に通い始めるとすぐに知れ渡ります。公文の先生に上手に勧められて子供が中学受験したがった時は『東海中学に受からなかったら地元の中学に進学する』と言っていました。小学校の友達と一緒の中学にいきたいという気持ちも強かったのだと思います。小学校で色々とあったようで『東海中学に受からなかったら別の中学にいってもいい』と言うようになりました。親からだけでなくその親の子供からも信じられないことを言われて家内も驚いていました。クラスメートの親にわざわざそんなことを言ってくるのは自宅で母親から散々言われているからでしょう。全落ちした子の親を塾が説得して二次募集していた中学を受験させた意味が分かります。

 

引っ込みがつかなくなって中学受験に挑戦すると更に引っ込みがつかなくなります。

 

松坂屋で開催していた私立中学校説明会で滝の方に相談したら住所を訊かれたのでお伝えしたら大きな地図をだしてこられて『通学可能圏外です』と明言されました。『ご縁がいただけたら引っ越しも検討します』と話したら『引っ越しを検討されるなら名鉄沿線がお勧めで実際に夏休みに引っ越しされるご家庭もあります』と色々と教えていただけました。

 

この地域では共学校か男子校のどちらにしようかとか家は仏教だけどキリスト教の学校で大丈夫かとか悩むことはできません。選択肢が少ないので志望校が残念だと偏差値がガタンと下がった中学に進学させるか悩むことになります。

 

子供がお世話になった塾ではギリギリで合格しても進学してから勝負にならないから偏差値プラス5を目指すように指導されました。ギリギリで合格しても志望校を蹴る子はほぼいませんから偏差値に余裕がなかったら進学するなということではありません。志望校がまさかの不合格で二番手校に進学すると入学時点では成績にアドバンテージがあっても六年間維持できる保証はありません。

 

子供の部活の母の会で『中学受験の時の勉強の貯金がなくなった』と話していた方がいたそうです。中学受験は余裕で志望校の合格が狙えるレベルに仕上げたので進学後に役に立つ勉強をしていたということだと思います(貯金がなくなっても現役で東大に進学しました)。

 

どの時点でどれだけ勉強を仕上げているか個人差が大きいです。高校の時に難関高校に進学した小学校の時の友人に出逢ったことがあってセンター模試の話題になったそうです。600点を超えていて嬉しくて話してくれたのでしょうが『お前は?』と訊かれて答えたら驚かれたようです。志望校の合格が狙えるレベルを目指してもう少し仕上げたいと実情を伝えたら『東大でも狙うんか』と言われたとのことです。中学入学時点から大学受験の準備をキチンと積み重ねると結果に繋がり易いかもしれません。