受験が終わると新生活が始まります。

 

中学受験を終えて志望校に進学できなかったご家庭の話を聞かせていただく機会がありました。一番に伝わってきたのは悔しさです。それを乗り越えて中高六年の過ごし方を検討されていて大学受験で何処を目指すか明確に意識されていました。六年頑張って道を切り開かれるよう応援しています。

 

子供の進学した中学は志望校が残念だった子が殆どいなかったのですが進学してからの競争が苛酷でした。立ち位置を見極めないと必要なことが分からず見当違いの努力をして大失敗することもありました。学校の周りにうじゃうじゃある個人指導塾やプロ家庭教師を謳う詐欺師が獲物が弱ったところを狙ってきました。

 

中学受験は浪人できないので何年も騙されることはありませんが大学受験は浪人できるので諦めきれないと何年も騙されることになります。『D判定・E判定大歓迎です』と宣伝していた医進予備校に数年お世話になって医学部に合格するどころか成績も上がらなくて退塾しようとしたら『もう一年頑張ってみませんか』とシツコク勧誘されたのを振り切って退塾を決めたら『現役で一校も一次試験に合格出来てねぇ奴は何年浪人しても医学部には合格できねぇよ』と捨て台詞を吐かれて・・・

 

医学部に合格させる専門家の医進予備校の講師のブログに大学一年生の記事があったら医学生のことだよなと勘違いしてしまうかもしれませんが“医学生”と明記していなければ違うかもしれません。総合大学の医学生は一般教養科目で選択の自由があることがありますが基本的に選択の自由はないので全科目必修科目のようなものです。医学生や研修医の生活を描いた漫画や小説が沢山あるので手当たり次第に調べましたが大学によって微妙に事情が違うこともあるようです。

 

 

『本を読んで理解できないようでは東大には合格できない』と聞いたことがあります。絶対的に地頭が良くないといけないということではなくて自分で自分を何処まで追い込んで勉強できるかということだと思います。大学受験では志望大学・学部を目指して本人の強い意志で勉強しないとどうにもなりませんが中学受験では小学生がそこまで強い意志で勉強し切れるのはレアケースです。絶対的に親のサポートが必要ですが家庭でのサポートもあると嬉しいかもしれません。塾のテストの迎えにいくと毎回お迎えにみえる祖父の方(年の離れた父親?)がみえてコンパルにサンドイッチを買いにいかれていました。

共稼ぎで子供に寄り添えないとどうしても勉強時間が不足しがちです。専業主婦で時間に余裕があっても子供に寄り添わないなら最初から中学受験に挑戦しない方が良いかもしれません。プロの指導能力なんて世迷い事は子を思う親の気持ちの足元にも届きませんから。