毎年5人以上東大に合格させている高校でないと“学校の成績”から東大に合格できるかどうか判断できないと聞いたことがあります。

 

医学部の合格実績のない高校だと推薦も門前払いされている可能性が高いですし一般入試でもほぼ絶対に届きませんから高校に相談しても無駄です。子供の在籍している高校や出身高校に実績があると相談すれば漠然とした見通しは立てられます(学校の勉強を重視するか大学受験の勉強を重視するかで違いました)。

 

大手予備校に在籍すると模試を受けた時点の偏差値に基づく詳細なデータが入手できるのでシビアに分析できました。浪人しても大して成績が上がらないという厳しい現実に殆どの子が直面させられます。

 

どうしても子供を医学部に進学させたいという親の希望が強過ぎると大手予備校に見切りをつけることもあるようです。『この偏差値で合格できる医学部はありません』と塾で断言されても親が受け入れられないからです。

 

共通テストの数学の対策で高得点をとれるようにチャートを回すトレーニングは絶対に必要なのですが、チャートレベルの問題を仕上げられていない子にはチャートを回すことはできません。チャートレベルの問題は反射的に解けるようにするためにチャートを回してトレーニングをする必要があるので“チャートレベルの問題すらまともに解けない子”がチャートを回しても意味がないのは当たり前です。

医学部を目指す子がチャートと言うのは青チャートです。黄チャートで困っている子は医学部には届きません。黄チャートを仕上げれば偏差値65(河合塾)に届くという大噓を信じれるような御目出度いレベルだと医進予備校に騙されるかもしれません。

 

 

医学部受験は女子と多浪生に厳しいと予め知っていれば対応できますが甘く考えていると酷い目に合います。一番偏差値の低い大学の一つは日本一学費が高額なところですが河合塾のデータで60です。現役の男子の八割合格ラインがそれです。プラス5の偏差値以上の子(現役の男子)はほぼ全員しますから60の子(現役の男子)の合格率は半分ちょいです。六割合格、四割合格、二割合格ラインの偏差値の子がどれくらい合格できるか大手予備校に在籍すると詳細なデータから分析できます。子供は男子校でしたが『医学部受験はせいぜい一浪まで』と言われていました。子供と中学受験塾で同じ校舎だった女子が一緒に浪人して『医学部合格おめでとう』と伝えたらLINEをブロックされて縁切りされたようです。本意ではない大学に進学しなくてはならないことが腹に入らなかったのかもしれません。

 

卒業生子女枠のような特殊なルートで挑戦できないと医学部受験は過酷です。推薦は一浪までの大学が殆どですが指定校推薦や学校推薦は現役生にしか出さない高校も多いようです。浪人して藤田に推薦で進学した子を知っていますが一般推薦だったかもしれません。PTA活動や学校行事にとても熱心な親さんだったので学校との強いご縁があったかもしれません。他の中高一貫校ですが推薦枠をとるには親の学校への貢献が必要と父兄から聞いたこともあります。

 

 

高三の夏の河合塾の模試で成績が上がらなくて狂った息子とモンペの父の被害にあったことがあります。モンペの父親に誑し込まれた担任が何も対応しないので学校で話し合いをすることになったのですが、状況を説明しクラスメイトの目撃者もいる話をしたら舌打ちをされました。このモンペは謝罪する気はないなと悟ったので、席が隣だと次の被害がでるといけないから早急な席替えを要求し次に何かあったら学校には相談せずに警察に駆け込むと宣言しました。こちらが悪いのだから席替えはこちらがと“やっと”言われたもですが『喧嘩したらおてて繋いで仲直りという幼稚園レベルの子を刺激してもいけないのでこちらが席を替わります』とおさめてきました。『在学中には無理でも卒業して何年経っても子供に謝らせます』ということでしたが去年やっと謝罪してもらえて子供も手打ちしたようです。『お前このままで本当に大丈夫か?次のクラス会にあいつ(家の息子)もくるから話した方が良いんじゃないか』とアドバイスしてくれた子がいたみたいで“あいつはLINEもしていないから誰も連絡がつかない”という話だったのですがひょっこり参加して近付いてきたようです。現役で医学部に進学した子達が六年の時に高二のクラス会を開いた時点で何かあったのかもしれません。同期の中で変なしこりを残さないよう配慮してくれた友人達には感謝しかありません。

 

大学受験の準備をしていない子は高三の夏の模試で成績は絶対に上がりません。

 

学校の勉強をしっかりやってもらえれば大丈夫ですというのは大嘘でしたが“学校の試験対策”に専念して学年順位を維持しているだけでは模試で結果を出せません。高三になってどんどん成績が下がっていく子のパターンです。夏の模試で上がると夢を見ていて更に成績が下がって志望大学を下げたり学部の変更が必要になっておかしくなります。『私は京都出身で両親も京都で健在なの』とママ友から聞かされていたようで高三になってその話をしたら『馬鹿にしないで家の子は東大志望よ。浪人させる気はないから駄目だったら慶応よ。』と怒られたようです。学年順位がかなり上がっていて東大志望のママ友と集うようになっていたみたいです。見事に現役で京大に進学されました。夏の模試でも成績が上がらず泣きながら予備校のコースを変更し京大を受験して慶応は受験しなかったとのことですが。。