子供がお世話になった中高一貫校では合格体験談を聞かせていただく機会が多くあったのですが今にして思うとほぼ役に立ちませんでした。英語で苦労したからこういう対策をしましたと説明された時に『どうしてそんなに英語に時間が割けれるのか』と訊かれた方がみえたのですが『困っていたのは英語だけです』ということでした。中学受験の時に勉強の貯金をしていたご家庭は小学生の間に英検二級に合格されていましたし準一級に合格していた子もいました(中学で一級に合格しました)。英語で困っていないのに英語の対策を話されてもどうにもなりません。困っているのが英語だけじゃない“ととてもじゃないけど”英語だけに時間は割けません。

 

英数の先取りの重要性について微に入り細に入り聞かせていただきましたが『英語で遅れると一年や二年浪人させてもどうにもならない』と教えていただいたことが今でも忘れられません。足元をキチンと見詰めて早くから対策していかないと間に合わなくなるのですが何を何時迄にこなさいといけないかアドバイスいただいても難しいこともあります。模試の結果を見て『このままじゃ厳しいから夏休みまでにチャートを三回は回してね』とチューターから指導されたことがあるようです。チャートレベルの問題がまともに解けない状態で医学部を目指している多浪生を騙しているとチャートの勉強の仕方について勿体をつけて指導しないといけなくなります。共通テストで高得点を取るためにトレーニングするためにチャートを何回も回すのであってチャートのレベルで躓いていたら国公立の二次や私大の入試問題には太刀打ちできません。