今日は、2014年の早稲田中学校で出題された体積問題を紹介します。
空間把握力を要する立体問題は、多くのお子様が苦手としています。
親子で挑戦してみてください!
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図1のような底面が直角二等辺三角形である三角柱が2つあります。
この2つの三角柱が図2のように垂直に交わっています。図2の立体の体積は何cm3ですか。
図1
図2
(2014年 早稲田中学校)
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■解答・解説
まずは,三角柱の底面積を求めます。
底面は直角二等辺三角形で,図3のように,角ACBが90度となる三角形ABCを考えると,角ABCは45度より,角BACも180-(90+45)=45(度)になるので,三角形ABCも直角二等辺三角形となります。
図3
よって,図4,BCの長さは6÷2=3(cm)なので,BC=ACより,
ACの長さも,3cmになります。
図4
これより,三角柱の底面積は,
6×3÷2=9(cm2)←「三角形の面積=底辺×高さ÷2」
三角柱1つの体積は,
9×30=270(cm3) ……①←「柱体の体積=底面積×高さ」
となります。
ここで,2つの三角柱が重なる部分を考えると,図5のように,底面が1辺6cmの正方形で,高さが3cmの四角すいとなることがわかります。
※これがわかることが最大のポイントです!
図5
この四角すいの体積は,
6×6×3×(1/3)=36(cm3) ……②←「すい体の体積=底面積×高さ×(1/3)」
ここで,2つの図形が重なっているときの面積の求め方について解説すると,次のように計算します。
集合のベン図を使って解く問題でも,よくこの計算が出てきます。
体積も同様に考えることができるので,
2つの三角柱の体積は,図6のように計算できます。
図6
よって,①,②より
270×2-36=504(cm3) ……(答え)
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