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今日は、筑波大学附属中学校(2017年)で出題された有名な問題を紹介します。
まず絶対に解答を見ないで、親子で挑戦してみてくださいね。
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太郎さんは,時速4kmで駅に移動していましたが,途中で忘れ物に気づき,時速6kmで家に引き返しました。
このときの平均の速さを求めなさい。
(筑波大学附属中学校(2017年)
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■解答・解説
答えは
超簡単~!
「時速4kmと時速6kmの平均だから時速5km」
とするのは間違えです!
往復の平均の速さは、行きの速さと帰りの速さの単純な平均値ではありません。
(6+4)÷2=5km/時
とするのは間違いなのです!
これは大人でもひっかかってしまう有名な問題です。
「往復の平均の速さ」とは、全体を均(なら)したときの速さで、
つまり、「往復の合計距離」÷「往復の所要時間」で計算します。
正しい解答は、
家から引き返した地点までの道のりを4と6の最小公倍数の12とすると、
往復の道のりは、12×2=24
行きにかかった時間は、12÷4=3
帰りにかかった時間は、12÷6=2
なので、
往復にかかった時間は、
3+2=5
となります。
よって、往復の平均の速さは、
時速24÷5=4.8(km)
となります。
もちろん、家から引き返した地点までの道のりを文字Lと置いても解けます。
行きにかかった時間は、L÷6
帰りにかかった時間は、L÷4
となり、往復にかかった時間は、(L/6)+(L/4)= 5L/12
となります。
往復の道のりは、2Lなので、
往復の平均の速さは、
時速2L÷(5L/12)=24÷5=4.8(km)
となります。
ただ比べてみてわかるように、速さの最小公倍数で置いた方が計算が楽ですね!
このような有名なひっかけ問題が、国立難関校で出題されているとは驚きでした。
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