「算数や数学なんて,実生活で役に立たないから,勉強しても意味がない!」
と勉強をしないための言い訳?として使われることがありますが,
算数や数学は実生活のいろんな場面で役に立ちます。
その一例として,今年の中高一貫校 適性検査(2017年)の栃木県共通で出題された問題を紹介します。
是非、親子で挑戦してみてください!
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けんたさんが家に帰ると,エアコンの修理をするために電気屋さんが来ていました。
電気屋さんの話によると,修理には50000円かかるので,新しい製品に買いかえる方法もあるということでした。
お母さんは,お父さんと相談して後日返事をすることにしました。
父:10年前に買ったエアコンだから,電気屋さんの言うように,新しいエアコンに買いかえようか。
母:でも,新しいエアコンは,110000円もするのよ。きちんと修理してもらえば,きっとまだ使えるわよ。50000円で修理して,今のエアコンを使った方がいいわよ。
けんた:ちょっと待って。今,学校でくらしと電気について学習しているんだ。新しいエアコンは,古いエアコンより,使われる電気の量が少ないから,電気代が安くなると聞いたよ。
父:電気屋さんが持ってきたカタログには,新しいエアコンの電気代が,10年前のエアコンと比べて40%安くなって,年間18000円になると書いてあるよ。
母:えっ,そんなに安いの。新しいエアコンを買ったとしたら,何年間使えば,修理して使い統けるのと同じになるのかしら。
■問題
会話文の内容から,新しいエアコンに買いかえて使っていく場合にかかる金額と,エアコンを修理して使い統ける場合にかかる金額が同じになるのは,何年間使用したときですか。
また,その求め方を言葉や式などを用いて説明しなさい。
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■解答・解説
新しいエアコンを買ったときの代金と今のエアコンを修理したときの代金の差は,
110000-50000=60000(円)
となります。
※この60000円の差を何年で取り戻せるか,求めることになります。
今のエアコンの年間の電気代を●円とすると,新しいエアコンの年間の電気代は,40%安くなるので,
●×(1-0.4)=18000
という式が作れます。
●×0.6=18000
⇔
●=18000÷0.6
⇔
●=30000(円)
となるので
今のエアコンの年間の電気代は,30000円とわかりました。
よって,一年間の電気代の差は,
30000-18000=12000(円)
これより,新しいエアコンに買いかえる場合と修理して使い続ける場合の金額が同じになるのは,
60000÷12000=5
以上より,
5年間使用したとき。……(答え)
※(求め方)
上記をまとめればいいです。
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いかがでしたか?
このような場面は,どの家庭でもありますよね。
私もちょうど,10年以上前に買った冷蔵庫が調子が悪く,買い換えようか悩んでいたところでした。
算数や数学は,実生活で役に立つのです!
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