ダーリンは外国人1・2 | わたしとコトリとすずと

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日々努力の日常を子ども達とともに綴ります。

ダーリンは外国人1・2
小栗 左多里   メディアファクトリー 950円



この本は、なんといってもトニーがいい!
あえて、「トニーさん」ではなく、「トニー」で。
さおりさんもおもしろいのだけれど、トニーのキャラがすごくいい。
読んでいて素直に笑える。


日本に来たときに日本人に「外国の方ですね」と言われて本当にびっくりする。
「なんで分かるんだ」と。(普通顔見りゃ分かるよね)


カッコウの托卵の話やフーゾクの話を真剣に悲しみ傷つく様。


トマトがあれば幸せなところ。いや赤ならなんでも。

『あっちむいてほい』が苦手。「体罰に使われるの?」なんて聞くとこ。


街で道を聞く時相手がいつも外人扱いなので時間がかかって困るので考えた作戦。『関西弁』を混ぜること。すると相手が急に「この外人日本語分かるようだ」と捉えるので助かる話。


外国人だからおもしろいというのではなくうむむ、この人賢いなと思うところあり、それでいて、純粋でつっこみどころ満載なところが魅力的。


外国人や国際結婚が珍しくなくなった今ですが、違った見方で見るようになったと思う。
「うわぁ、ガイジン」から「この人どこの国の人?どんな人なんだろう」って。
この本も、外国人を見るように読むのではなく人間として見ながら読んでいた気がします。


さおりさんは、上から目線じゃない非常にストレートな人。
トニーは、集中している時の物静かさと、外すときのギャップがおちゃめな人。



さてさて、私がこの本で一番学んだこと。


それは、



相手を許す



ということ。


これは、相手が外国人ということもなく、夫婦の間だけではなく、すべての人、すべての関係に
おいて言えることで、関係を円満にかつ穏やかに保つ方法なのだ。