ずっと、トサミズキ(土佐水木)とヒュウガミズキ(日向水木)の区別ができずにいた。
似ている種は、写真だけではよく分からない。写真だと実際の大きさが感覚的にもつかめないからだ。
つくば植物園でトサミズキとヒュウガミズキを同時に見られたのでよく分かった。
植物園で観察すると個体の違いが良くわかる。自然の中では、似た植物が隣同士に見比べられるように咲いているなんてほぼありえない。
トサミズキは、オレンジ色のおしべで区別できるなどといわれたが、花の大きさが間違えようもないほど違うので花に詳しくない人でもすぐわかるだろう。
こんな大木のヒュウガミズキは、なかなかない。
『ヒュウガミズキ』(左)↓と『トサミズキ』(右)→
「ヒュウガミズキの花は、3個、トサミズキの花は8個である」と案内のリーフレットに書いてあった。
この2種類の花は、小さな花の集合体で一つの花になっている。
それが、ヒュウガミズキは、3個で一つの花となっている。上の写真(左)は、その様子がよく分かる。
一方、上の写真(右)トサミズキは、8個以上ある。他も調べたが、8個以上の花の集合体になっていると思う。
だから、
「ヒュウガミズキの花は、3個、トサミズキの花は8個以上である」
ま、花の数を調べるより、花の大きさが人差し指の先ほどの大きさの『ヒュウガミズキ』と親指と人差し指で○を作ったくらいの大きさの花『トサミズキ』である。迷うことはあるまい。