1967年に世界Jr.ライト級選手権フラッシュエロルデ🆚沼田義明が行われた裏話を本人沼田義明会長に聞いてみた。



この世界戦が決まる前に一度両者は試合をしている。東洋タイトルで激突していて判定でエロルデに勝っていた。この試合が決まった時は負ける気がしなかったと言う。試合前には佐藤栄作総理大臣に会い激励して貰ったそうだ。



絶対に負けない理由はエロルデのリーチの短さ、リーチの短いサウスポーは一番やり易いとの事。試合がはじまり序盤にダウンをとられた、エロルデに脚を引っかけられのダウン。そこで開き直りノーガードになりやりたい放題やるぞ!と決めて楽になったそうだ。エロルデの左ストレートに対して左の甲で止めて右ストレートを打ち抜きポイントはどんどん取っていた。


グローブは日本では珍しくエバーラストの6オンス。今でもあまり日本ではエバーラストは使用されない珍しいパターン。この6オンスは非常に薄く手応えがあったそうだ。途中からエロルデを挑発したりして前に出させようとしたがエロルデは乗ってこない。最終ラウンドまで行き、15ラウンド判定で世界チャンピオンに輝いた。次の日、新聞では「沼田は態度が悪い」とか散々書かれたが本人は「世界チャンピオンになるには色々駆け引きがあるんだ」と反撃した。今あのエロルデ戦を振り返ると「あの時のエロルデはもう峠を越えていた。自分は上りでね。タイミングとかあるんだよ色々と」との事。エロルデはフィリピンの英雄で歴史上の世界チャンピオン。フィリピンの教科書にも出ている。引退後もしばらく付き合いがあり日本でもエロルデ会をやりよく会ったそうだ。「人間的は素晴らしい人。あれだけのチャンピオンなのに威張った事なんか見たことないよ」と語ってくれました。フラッシュエロルデは日本の四谷の教会で結婚式をした程、親日家。今も試合でチームエロルデが来日すると試合前日に四谷の教会に行く。エロルデの孫の代もボクサーをやっている。いつしかまた世界中にエロルデという名前を聞く日が来るかもしれない🥊フラッシュ カブリエル エロルデ🇵🇭私も最も大好きなボクサーだ。