太陽の祭壇に、
森は静かに供えられる。
黒い鏡が、地を覆い、
緑の息吹を断ち切る。
白い犬が彷徨う、
その毛並みは無垢に見えて、
その歯は金を求める。
頭髪は無いが、
彼の鼻先は、利益の匂いを嗅ぎ分ける。
「環境のため」との名のもと、
鉄とガラスの海が広がる。
献げられた土地に、
疑問を持つ声は沈黙させられる。
新しい光が輝く、
それは金と誇りの象徴。
しかし、その陰で
森の子らは影を失い、
空を追われ、
歌もかき消される。
白い犬は微笑み、
賞賛の声は高く、
金の光に目が眩む。
「環境に優しい」との美名のもと、
本当の犠牲は隠される。
本質を見極める者は問う、
この光の代価は、いったい誰が払うのか。
白い犬だけが、
その答えを知りながら、
さらなる金を求めて彷徨う。