消費税増税を加味した消費者物価指数 | rxtypeのブログ since 2012

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日本経済の一番の問題はデフレ予想です。

 各国の金融政策を担い、経済に大きな影響を与える日銀などの中央銀行は、物価指数を一つの目標にしています。消費者物価指数(CPI)です。原油などのエネルギーは中東での紛争などで簡単に高騰したりしますので、FRBなどはエネルギーを除いたコアCPIを重視しています。(※1)
 今後の日本経済を占う上でも、黒田日銀が(まともな中央銀行であれば)重要視しているであろうコアコアCPI(食料及びエネルギーを除く総合消費者物価指数≒アメリカのコアCPI)を見ることは重要です。

 しかし、一つ問題があります。消費税増税によって、元々のCPIより消費税の値上がり分が高めに出てしまっていてよくわからなくなっています。
 そこで、消費税増税を加味してコアコアCPIの推移のグラフを作ってみました。単純に、消費税増税の影響で上がった2%分を除いただけのものです。
消費税増税を加味した物価指数
 これを見ると、消費税増税の悪影響がよくわかりますね。4月の消費税増税以降、CPIの伸びが鈍化して逆に下がってきていることがわかります。由々しき事態です。こんな状態でさらに消費税の10%へ引き上げるなんてことをしたら、それこそ目も当てられない惨状になるでしょう。おそらく、ちょっとした追加緩和くらいじゃ到底支えきれません。
絶対に消費税引き上げは阻止すべきですね!
 もちろん、日銀もやれることはあります。国債や地方債の大量購入です。一部の債券ディーラーは死ぬほど嫌がるでしょうけどね。


注)※1
ただ、最近のFRBはコアPCEデフレーター(個人消費支出を重視した物価指数)というものを最重要視しているようです。日本もこれを尺度にすればいいのに。その個人消費にダメージを与えるという意味でも消費税増税は最悪です。

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