NHKの世論誘導手法 | rxtypeのブログ since 2012

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日本経済の一番の問題はデフレ予想です。

再び、この本『マネー資本主義』の紹介です。この本はNHKスペシャル「マネー資本主義」の内容について書かれた本です。もう一度書きますが、下らない本なので買う価値はないです。
マネー資本主義: 暴走から崩壊への真相 (新潮文庫)/新潮社

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この本の中にもNHKなどのテレビによる世論誘導の手法が見え隠れします。
まず、韓国系ジョン・ソーという金融工学をやってる人間を「偉大なる先生」とか超優秀だと褒め称えるのは昨今の韓流ゴリ押しと同じ流れで、お決まりのパターン。テレビだったらここで見るのを止めているでしょう。

そして、「恐怖」「嫌悪」という感情で煽って世論誘導するのもいつものパターン。


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 やがてウォール街には、科学者を投資銀行などに代わってヘッドハントする専門の会社も次々設立された。そのひとつ、夫婦で会社を設立したアナリティック社の経営者は、実際ロスアラモス研究所からも優秀な科学者をスカウトしたという。(p214)
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核開発≒原爆という負の感情を想起させる表現です。これだけではありません。


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精緻な理論がなぜ暴走したのか
 オシンスキー(略)彼は、住宅ローンを証券化して金融商品をつくり出すコンピュータソフトの開発者として、ウォール街で一目置かれる存在だった。(略)
 商品を区別して表示する画面に、おやっと思うマークがあった。原爆を想起させる放射能のマークだった。サブプライムローンを組み込んだ金融商品をつくり始めた頃、最も危険な商品を表す記号として選んだという。(p230-231)
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このように、核開発≒原爆という負の感情と金融を紐付け、嫌悪感と恐怖をすり込んでいくのがテレビです。

さらに、テレビがダメなところは、まともな解決策を示さないことです。この本の結論と言えるようなものでまともなものはありません。締めに持ってきたのが次の2つの話です。


--------引用ここから--------
脱「マネー資本主義」は無理なのか?
 世界は、金融危機の痛手からどう立ち直るべきなのか。テリー・デュポンとも、ジョン・ソーとも全く異なる道を選んだ人がいる。サブプライムローンの証券化に携わっていたが、金融の世界を去り、海辺の村で牡蠣漁師になったオシンスキー(前出)だ。ウォール街にいた時に買った別荘に、牡蠣養殖の権利が付いているのに気づき、この仕事を選んだという。
 青い空、青い海、おやつは新鮮な牡蠣。暑ければ海に飛び込めばいい-。(p249)
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うーん。お気楽に生きていれば幸せになるというのが結論なんでしょうか。バカバカしいですね。適切な金融の規制をするとかいくらでも対策はあるでしょうに。

そして、最後のinterviewに持ってきたのが農本主義のこの人です。

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人間の心を大事にした社会へ立ち返る 宇沢弘文
新しい流れを見つける
 現在、日本でも人間の心を大事にして行動している人---象徴的な人物が湯浅誠さんです---が少なからず出てきています。そういう流れが徐々に広がってきている。そこに希望があると私は思っています。(p280)
--------引用ここまで--------


みんなが湯浅誠(あの菅直人が参与に呼んだバリバリの左翼)のような人になれば日本はよくなるそうです。
本当にくだらない番組、くだらない本ですね。再度書きます。読む価値なしです。
皆さんは大丈夫だと思いますが、こういった誘導手法を使っていることを頭の隅において批判的にテレビを見て楽しむか、テレビを見ないことをお勧めします。
そして、籾井勝人・新会長によるNHK改革に少しだけ期待したいです。

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