「9割の関税撤廃」に惑わされるのは素人 | rxtypeのブログ since 2012

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日本経済の一番の問題はデフレ予想です。

9割の関税撤廃に惑わされるのは素人です。
「パレートの法則」をご存じの方はお分かりと思いますが、8割の品目は全体の2割にすぎません。
これを貿易交渉にうまく使ったのはアメリカ。

かつてアメリカは貴国からの97%の輸入関税を撤廃してやるから、要求を飲め!という交渉をして、相手を手玉に取った。


バングラディシュを例にとってみよう。最も広く使われている6桁の番号のタリフライン(関税細目分類)に従うと、2004年のバングラディシュの対米輸出は409品目、額にすると約23億ドルだった。しかし、上位12品目---全品目の3%---が、同国の対米輸出総額の59.7%を占めていたのである。これはすなわち、アメリカはバングラディシュの輸出品の5分の3近くに対して障壁を設けられるということだ。
スティグリッツ教授の経済教室(2007)

これぞ、タフネゴシエーターの真骨頂。


日本が9割の関税撤廃 orz  亡国の道だ・・・・などと悲観するような認識では、その時点で、貿易交渉に負けてます。
かつてにバングラデシュのように。



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