1.1票の価値
1票の価値は360万円
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-7607.html
国家予算90兆円、有権者1億人、衆議院の任期4年
(90兆円×4年÷1億人=一票の価値4年で360万円)
という話もありますが、私に言わせると1票の価値は1246万円です。
1995年から2008年の間正しい経済・金融政策を行い他の先進国と同等の経済成長率を達成した場合、現在より4050兆円の富が生まれていました。(藤井聡教授による計算:図1)

http://trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp/tba/images/stories/PDF/Fujii/201201-201203/presentation/20120322councillors.pdf (p29)
これを4年に換算すると1246万円となります。
(4050兆円÷1億人÷13年×4年=1票の価値4年で1246万円)
だから、棄権や白票などは以ての外であると同時に、好き嫌いとか、テレビや新聞が言っているからとか、友達が薦めていたからという安易な判断で決めてはいけません。
「気に入らない政党のお灸をすえる」とか「既存政党はダメってテレビが言ってるから」などという投げやりな考えで1246万円の買い物していいのか考えてみて下さい。選挙は自分の乗る飛行機の機長を決めるようなものです。どのような人に自分の1246万円を託せるのか、もう一度考えてみましょう。
2.マスメディアを信用しすぎないことが大事
マスメディアを信用しすぎてはいけません。なぜか。
①記者は素人だから
テレビはお抱えの新聞の記事をもとに番組を作成しています。
そして、新聞の記事は新聞記者が作っています。
しかし、記者はどういう状況下で記事を作っているのかを知っておくといいと思います。たとえば、朝日新聞は10年で4~5か所、毎日新聞は3~4年ごとに転勤を繰り返すと言われています。だから、スペシャリストが育たないので、表面的な記事が多いのです。その典型が、かつて麻生政権下における、「カップ麺の値段」「ホッケの煮付け」「漢字の読み間違い」「バー通い」「定額給付金を受け取る受け取らない」などの、低質なバッシングです。これらを見ただけで、いかに新聞記者の質が悪いことがわかるでしょう。
②古い経済学にもとづいて記事を書くから
新聞記者は一流大学卒の高学歴の人が多いですが、全国紙に記事が書けるのは50代以上のベテラン記者でしょう。その記者たちが学んだのは当然、30年以上前の経済学ということになります。30年前の日本がどのような時代だったかというと、高度成長期あるいはバブル期で、今のデフレとは真逆の社会でした。だから、今のデフレに陥った日本の経済を、高度成長期の経済学で解釈するから、トンチンカンな記事ばかりになってしまっているのです。このことを認識しておく必要があります。たとえば、日経新聞の経済記事なんて出鱈目だらけです。たとえば、これ(http://www.nikkei.com/article/DGXNMSFK2703O_X21C12A1000000/) これは、古い経済学でデフレを無理やり理解しようとして記事を書いているからに他なりません。
3.デフレの正体
では、デフレとは何なのでしょう。デフレとは、 需要が供給を下回り、物価が持続的に下がり続けること。
デフレを理解するには、経済学を理解するという方法もありますが、そもそもその経済学が信用できるかどうか判断することは難しいでしょう。
ですから、過去の歴史を見れば、経済学に精通していなくても判断できます。昔の失敗例と成功例を見ればいいのです。
かつて、日本はこのデフレを発生させ、回復させたことがありました。その時と、今の日本の状況は酷似しています。
1920年大正バブル崩壊
1927年金融恐慌
1930年昭和恐慌
特に酷かった昭和恐慌は、濱口雄幸首相、井上準之助蔵相のコンビが、緊縮財政路線を取り旧平価での金解禁を実現させた結果、猛烈なデフレ=恐慌を起こしました。
具体的には、旧平価での金解禁を実現させるため、財政支出の1割削減、新規国債発行ゼロという緊縮財政を行った。不良企業を淘汰し、経済の体質改善を進め、競争力を強化するという名目でした。なぜ、こんな失敗をしたかと言えば、当時の経済学ではグローバルスタンダードであり、正しいとされていたから。
緊縮財政を現在の政策でいうと、公共事業削減・構造改革・事業仕分けなどです。また、金解禁(通貨を変動の少ない金価格に連動させる)を現在に当てはめると、日銀の独立性を高め通貨の信認を重要視する政策などが当たります。
4.不況脱却の方法
それでは、このデフレ大不況からどうやって脱却したのか。先に言っておきますが、「戦争」ではありませんよ。高橋是清による、財政拡大政策と、日銀による金融緩和の併用です。簡単に言えば、政府が増税ではなく国債を発行して支出を増やし、その国債を日銀が買うという極めて簡単なことをやっただけです。この結果、日本は世界恐慌から一番早く脱し、実質成長率は10.1%にもなりました。1年で物価と比較して国民の給料が1割も増えたのです。インフレ率も3%程度に抑え込むことに成功しています。
歴史を紐解くと他にも例はあります。江戸時代、吉宗の享保の改革(質素倹約と増税、生産性向上)の失敗による不況と、その後の吉宗および大岡越前による元文の改鋳というリフレ政策(通貨の価値を下げる)による回復です。
歴史を学ぶ理由は、今、間違った判断をしないためにあります。これらの歴史の教訓を参考にすれば、現在の日本がどのような道を歩めばいいのか自ずと見えてくるでしょう。
好き嫌いという感情や、だけで投票してはいけません。歴史を教訓にして、間違いを断ち切りましょう。そして、価値のある一票を投じましょう。
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