高橋洋一の書籍から引用します。
この金融政策が日本経済を救う (光文社新書)/光文社

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---引用ここから---
金本位制の放棄が重要
(略)なぜ各国ともに金本位制に固執したのでしょうか。その答えは以外に単純で、各国の政策担当者が「金本位制=経済の繁栄」という幻想をもっていたからです。この幻想は、第一次大戦前には金本位制によって世界経済が繁栄したことから生まれました。
しかし、第一次大戦後は、経済発展に伴う金が不足したこと、第一次大戦を経て、覇権がイギリスからアメリカへ移行しましたが、黒字国であるアメリカに覇権国の自覚がなく、緊縮的な金融政策をとったために、国際的な貨幣供給の減少が生じたこと---などが、世界的な大恐慌につながっていったのです。(p56)
---引用ここまで---
ここからは、私の解釈ですが、かつての金融政策の失敗から、現在の経済について2つのことがわかります。
1つ目は、今の日銀の過剰な独立性が、かつての金本位制のように、経済への強力な足かせになっているということ。
2つ目は、253兆円もの対外純資産を持つ世界最強の黒字国である日本が、覇権国の自覚がなく、緊縮的な金融政策をとっていることこそが、世界的な恐慌の原因になっているということです。
世界一の黒字国が自国の通貨を発行しないということは、世界的にも罪深いのです。
日銀こそ世界の癌といっても過言ではないでしょう。
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