この3つの情報から考察するにきっと危険人物ではないと考え、ゆったりとビスコに座りながら話を聞いた。
「ワシは権郷導団、この家を建築し、管理している企業である「dinner oishina」のアイディア部門の部長じゃよ。
今では会社はすっかり小さくなってしまって、もう自信作と胸を張って言えるのはコイツだけなんじゃよ。昔、ウチの会社の業績はすごかったんじゃがなぁ。
ワシの会社はなぁ、70年代がピークだったんじゃ。ITに次々と職が奪われた時代を越えて、人間独自の職業が増えた時代じゃな。
(言い忘れていたが、現在は西暦2120年であり、70年代とは2070年代のことであり1970年代のことではない。)
あの頃のワシらの年代は「鳳世代」と呼ばれていて、ワシらの革新的なアイディアでこの
IT革新時代を生き抜いてきたんじゃよ。」と男は雄弁に語った。
続く