
8月8日は何の日?
ハチハチもしくはアハトアハト
というこでお察しの通り
乃木坂46の最新シングル
『好きというのはロックだぜ!』
で、2度目のセンターを務める
8を愛し、8に愛された女
賀喜遥香(かきはるか)の誕生日だ。
21歳おめでとう!
同期の北川悠理(きたがわゆり)も21歳おめでとう!
表題と違う内容だな。
ハチハチ、アハトアハトと言えば
ティーガー戦車だ。
ティーガー戦車といえば、本日はティーガーエースとして有名なミハエル・ヴィットマン(Michael Wittmann)の命日でもある。(1944年8月8日戦死)
南無。
さて本題に入ろう。
超有名なティーガー戦車の指南書
ティーガーフィーベル(TigerFibel)である。
日本語翻訳版としては
学研より出版されている『[図説]ティーガー重戦車パーフェクトバイブル』に付録として付いている。
ところが、読む(読み込む)と「何を言いたいのか分からない」というのが正直な感想だ。
そこで、その昔、戦車砲教官をしていた知見からボアサイト(直接照準具の規正)が記された79ぺージの翻訳を試みた。
規 正
提 言
針の穴を通す様な精密・正確な照準をしても、命中しない事がある。
行軍中は常に大砲は固定されているはずだ。
ところが、走っている振動でズレる場合がある。
しかし、自分で調整し規正できれば問題ない!
まずは大砲:糸とそれを固定するテープやグリスが必要だ。
1. 砲口に印された位置に合わせ糸を十文字に張る。
2. 閉鎖機から撃発体を取り外す。
3. 撃針の穴から砲身を覗いて遠くの目標を狙う。
次に右照準望遠鏡:光学系用の調整レンチが必要だ。
1.視力調整をする。
2.砲の照準距離を0mに設定する。
3. 調整キーの保護カバーを外す。
4. 横方向に照準点(大三角形頂部)を目標に合わせる。
5. 縦方向に照準点(大三角形頂部)を目標に合わせる。
次に左照準望遠鏡:
1. 右照準望遠鏡に砲の射距離、1000mを設定する。
2. 右照準望遠鏡で目標を照準する。
3. 左照準望遠鏡に切り替える。
4. 視力調整をする。
5. 眼鏡間隔を調整し右照準望遠鏡に視界を一致させる。
6. 横方向に補助レチクル基点を目標に合わせる。
7. 縦方向に補助レチクル基点を目標に合わせる。
戦闘照準は1000メートルの射距離に設定されている。この場合、0から1000mの間の任意の2mの高さの目標に命中させる事が出来る。 1000 mを超える場合、三角形頂部を目標に合わせるか、三角形で目標を囲め。
最後は同軸機関銃: これには、穴あき薬莢が必要だ。
装填手のハルセンザックは常に持ち歩いている。
1. 尾底を外し、遊底を取り出したら薬莢を薬室に入れる。
2. 照準具の機関銃射距離を200~300mに合わせる。
3. 右照準望遠鏡の照準点で目標を狙う。
4. 穴あき薬莢から銃腔を通して、機関銃を目標に向ける。
5. 実弾射撃により確認する(零点規正)。
車体機関銃:実弾射撃により確認する(零点規正)。
教 訓
頻繁な砲の規正で射撃任務が達成できる。
以上である。
砲口に張る十字糸の状態
規正目標を見つけたら砲の規正(砲腔軸の検出)を行う
これが本来のBore(砲腔)Sighting(照準)
ボアサイトの意味である
当初、原本によるドイツ語翻訳を試みたが、照準望遠鏡の調整準備で「Hierzu brauchst Du einen Vierkant für Optik.」という文言があり、グーグルさんに尋ねたところ「このためには、光学用の正方形が必要です。」との回答を得た。
すると、英訳版を発見した。熱帯雨林で300円だった(キンドル版だけど)
そこには「you will need a square head wrench for the optics.」グーグルさんによると「光学系用のスクエアヘッドレンチ(四角レンチ)が必要です。」という回答だ。
そこで照準具の画像等での確認を試みたが、確認できずに手詰っているとロシアのサイトにパンター戦車のロシア語マニュアル(戦時中に作成されたもの)を発見、そこにはこう書かれていた(グーグルさんの回答)
“中央の三角形の頂点が照準点と一致するまでキーを回転させます。位置合わせは、サイトの対物部分の上部にあるソケットに挿入された四角いキーで行われ、横にスライドするカバーで覆われています。”
ビンゴ!!
「四角いキー」
→その四角いキーを回すための工具→四角レンチ
「横にスライドするカバー」
→上記の四角いキーの保護カバー
謎は解けた。
そういや「《翻訳版》パンターフィーベル」もあったな。
と見てみたら
こちらには「調整用の四角ボルト」と記載されていた。
微妙。
なお、今回の翻訳は「フィーベル」ということで専門用語というか、硬い言葉を極力使用しないように配慮した(つもり)だ
ただ、同軸機関銃の規正には疑問が残る。
200~300mで規正をした場合、横方向は運用距離でのパララックス(視誤差)は最小になる利点があるが
高角を付けて規正しているから弾着は必ず下に出てしまう。
まあ、最後は実射による規正、つまり、零点規正(ぜろてんきせい)をするから良いという考え方なのだろうか?
なんかまとまらない。
昨夜、最終稿をうっかり消してしまったのが原因だがな。