
独占!北の守り『北鎮』戦車部隊を緊急取材
いやー、『3月はとうとう更新しなかったな。4月ももう中盤だ・・』
などと思ったら、『2月も更新してないじゃん!』と気づいた。
だめだな
さて、ウクライナの状況でもと思って、色々調べていたら
90式戦車の内部部公開の情報が入った。
取材先は第72戦車連隊5中隊である。
準備も地味に大変だ。
74式車載7.62mm機関銃
重量は22kgもある。
これ持って下車戦闘しなくちゃいけないから戦車乗員は腕力が必要だ。
12.7mm重機関銃の銃身だ。
銃身だけで11kg、銃本体が27kgある。
田中美優3尉は今取材で焦点が当たった小隊長だ。
小隊長車は92式地雷処理ローラを装着できる90式戦車(B)だ。
ヘッドライトやウインカーを地雷の損傷から守るための透明カバーが装着してある。
いよいよ内部公開だ。
砲主席側から見た車長席だ。
右と後ろのリブの付いたものはオイルヒーターで温かい。
冗談だ。射撃統制用のコンピューターであり、冬温かく夏熱い。
キューポラの潜望鏡(ペリスコープ)の説明である。
頭後ろの「潜望鏡」と書いてある箱は予備の潜望鏡入れ
「手リュウ弾」と表記されている箱には自己防衛用の破片手榴弾や発煙手榴弾、自己戦車破壊用の焼夷手榴弾(テルミット)などを必要により入れる。
前方には車長用照準潜望鏡の接眼部とサーマルモニター(熱線映像画像表示器)
サーマルモニター下の車長用パネルは防衛秘密上から隠されている。
操縦手用の潜望鏡である。
61式や74式戦車の様に汚れたらハッチをチャチャっと開けて拭くという事が不可能なためにワイパーが装備されている。
当初はウォッシャー液のパイプをハッチに挟んで切ってしまう事案が散見された。
砲手席の砲手用照準機ハンドルである。
上部の黒いものは引き出して使う胸当てだ。
砲手の上半身を固定し走行間でも照準を容易にする。
レオパルトやエイブラムスにも同じようなものが付いている。
砲手用パネル等も撮影不可だったようだが、朝霞駐屯地入り口にある「りっくんランド」には試作車のものが触れるようになっていた。試作車のものは御覧の様に白色ではなくOD色だ。
半面、操縦席は大盤振る舞いだ。
戦車射撃必中のために絶対必要な準備
「ボアサイト」だ。私の若いころは「照準規正」といったが、90式戦車導入で名称が変わった。砲腔に砲腔視線検査具(MBS:マズルボアサイトシステム)を入れ砲腔中心軸線と照準中心軸線を合わせる。
この様に助手による誘導方法と、インターコムを使用する方法がある。ボアサイトが正確でないと3キロも先の目標には当てられない。
ウクライナ戦での交戦において、僅か100mほどの射距離で外すなんて考えられない。ボアサイトしてないんだろうな。
風の修正はボアサイトと関係ないな。
余談だが、納入当初の輸入120mm砲付属のMBSはカールツァイス製だった。
「砲抜き」って何?
「砲腔手入れ」の事か。
私は言ったことないけど、今は普通に言うのだろうか?
頑張ってほしい。
彼女彼等の訓練が無駄にならぬ事を切に願う。