すんばらしい資料「戦車工学」「高速ヂーゼル機関」「機械化兵器読本」 | 軍曹!時間だ!…

すんばらしい資料「戦車工学」「高速ヂーゼル機関」「機械化兵器読本」

ちょっと資料の整理をしていたら

『「戦車工学」詳解 クリスティ式戦車設計法 IV』

という資料が出てきた

残念ながら購入した当時、時すでに遅く

I,II,IIIはすでに絶版となっていたからIVしかない

そうだ、原版を購入しようと検索してみたが

やはり、購入は出来なそうである

特別定額給付金も出たし

ちょっと値が張ってもと思ったのだが

無いものは買えない

 

やはり、国立国会図書館で閲覧か・・・

とおもったら

・・・県立図書館にあるじゃん

灯台下暗しだぜ

しかも借りれる・・・即行借りてきた

 

『戦車工学』は昭和18年(1943年)戦時中に発行された書籍である

ソ連の戦車技術書を翻訳した書籍だ

エム・カー・クリスチー教授 編纂

スターリン統下労農赤軍機甲化陸軍大学教官 共著

直訳だと『戦車 理論と計算の基礎』となるそうだが

邦題として『戦車工学』にしたという

 

以前から読みたいと思っていたのだが

良書だな

何故、このような書籍が現在では出ないのか残念に思う

せっかくだから戦車工学のほかに借りれるものは無いかと

検索したら

戦車工学の編纂代表である大井上博(おおいのうえ ひろし)工学博士の

『高速ヂーゼル機関』(1957年)

吉田豊彦陸軍大将著の

『機械化兵器読本』(1940年)

があったので、一緒に借りてきた

 

特に、『機械化兵器読本』は噂には聞いていたのだが

まさか実際に見ることが出来るとは思っていなかったものである

内容は全日本国民に陸軍の機械化を促進するため

機械化とは如何なるものかを平易な文で記述してある

 

絶句だ

 

戦車好きなら読んで然るべき書である

バイブルと言ってもいい出来だ

内容は孫子やレオナルドダヴィンチが出てくる歴史から

電磁砲、熱線砲のSF、更には戦記から戦術まで

内容充実で戦時であれば秘密であろう事項まであるのは驚き

よくこんな本が出せたものだとあきれるほどの充実した内容

しかも、漢字にルビ(旧仮名遣いだけど)がふってあるので

比較的読みやすい

 

もっと早く気づいておくべきだったと猛省している